側面図

三上山を真横から見たところ。山にタテもヨコもあるものか、人間の顔じゃあるまいし。そうおっしゃる方はおられるはず。しかし私はこれが三上山の横顔だと信じている。右が前である。この場所から三上山を中心に90度ほど場所を変えると真正面が見えてくるが、今日は触れない。とにかくこの形が三上山の設計図の側面図である。
左に木が1本見える。これがかつての祠の横の桜の木である。祠が撤去されこの木だけが残った。もちろん雪の日も同じ場所から。道から畦道へ下りて、祠を山頂の真下に合わせるのが定番だった。たまに山歩きのガイドブックなどでセンターを外した写真を見ると違和感を感じたものだ。そんなことでここでは山の姿全体を見ることなど考えても見ないことだった。祠があれば、この日もやっぱり畦道を歩いただろう。
山麓右下から山頂につながる黒い稜線が見える。これが三上からの登山道である。ただひたすら登る。そして最後に岩場。下から見たときには大したことはないと思ったのだが・・・。初めて登った人から聞く異口同音の感想である。チョコレートなどでニヤニヤして登るとひどい目にあいますぞ。
写真ステージ 「近江富士」
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