喜撰川河口

1980年のしめ飾りの写真では、山は岬の先端に立っている。しかし和邇漁港からは間違いなく岬の中ほどに見える。それは厳然たる事実である。で、この周辺(和邇川デルタが見える範囲)で、一番沖へ突き出た場所を探してみると、喜撰川河口ということになる。比良山系南部の山中から流れ出る川で、和邇漁港の北で小さなデルタを作っている。県道558号(旧161号)を越えてからはまっすぐ琵琶湖へ注いでいる。河口のすぐ近くに喜撰川浜橋という遊歩道の橋がかかっている。この写真の対岸が一番沖へ出ている場所である。
そこから撮ったのがきょうの標題写真。昨日の写真はいま写っている右の木の下へもぐりこんで撮ったもの。距離の差は厳しい。ほんのわずか今日の写真の方が先へ出ているようである。そうすると30数年前、このあたりに船が止まっていたのかという論議になるが、逆に、そのころ喜撰川がいまのようにまっすぐ琵琶湖へそそいでいたのかという問題にもなる。いわく不可解、結論はこれしかない。
写真ステージ 「近江富士」
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