やっとるな写真

新幹線下流のサッカーグランドで少年チームが練習試合をしていた。サッカーで球が集まるのは両チームのゴール付近である。サッカーだけを狙うなら長いレンズでそのあたりに狙いをつけて待てばよい。ところが私の場合は山が狙いだから、それを基準にしてポジションを決める。山、鉄橋、それにいまの場合なら手前の2人、レンズの長さも自ずから限界がある。結果、手前のグランドばかりがやけに広く、プレーヤーもボールもどこ?ということになる。
結局出来上がる写真は、堤防の上からグランドを見下ろして、”おーやっとるな”という写真。勝負とは何の関係もない熱の入らないものになる。ワイドレンズは対象物に肉薄して・・・、教室でよくしゃべるセリフだけれど、そのためには自分のすねにドライブレコーダーをつけて、プレーヤーとしてグランドに入らなければどうにもならない。難儀なものである。
写真ステージ 「近江富士」
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