傾く湖岸線

難しい場所である。カメラは間違いなく水平に構えているのだが、対岸の水平線は傾いて見える。何本か見える電柱や高圧線鉄塔は(右の方に見える桜の木に半分隠れている1本)を除いてすべて鉛直に立っている。にもかかわらず対岸の線は左が上がって見える。対岸の草津烏丸半島から赤野井湾にかけての湖岸線が右の方が手前に出っ張り左が奥へ凹んでいるのである。それを少し標高が高い当地から見るとこのように左が上がっているように見えることになる。
雄琴の風見公園も同じようなことが起こる。あずま屋や照明灯のポールを鉛直に置くと対岸の湖岸線は右上がりに写る。撮影場所の標高。標題写真の坂本が150m。雄琴の風見公園が115m。多少の違いはあるが、両者高台であることは違いない。
◆けさの日の出。7時15分。木の間がチカッと光る。7時16分。斜面の外側が光りだす。日の出(7時16分)。
写真ステージ 「近江富士」
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