バイパス工事

発掘調査が終わってからしばらくの間静かだったが、パワーショベルがやってきた。土が盛られた道路予定地に静かに置かれているだけのように見えるが、動きだすのもまじかだろう。妙光寺、野洲高グランドの裏あたりでは、連日作業が続けられ、道路の立体的な姿が見えだしている。高架になると聞くから、道路の向こう側しか撮影できなくなるのも、そう遠い未来ではなさそう。
写真ステージ 「近江富士」
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分からない風景

旧野洲川北流跡地のビニールハウス。どういう事情かは分からないが、端面にブルーのビニールが掛けられている。北流跡道路を走ると、このような端面がブルーのハウスを方々で見る。全体を調べたわけではないから何ともともいえないが、このあたりの特徴のような気がする。たとえばきのうのJAおうみんちあたり(南流跡)ではほとんど見かけない。もっともきのうの写真はたった1棟だけだから、サンプルにも何もならないといわれそうだが。
去年の秋の台風で、旧中主町あたりはハウスがかなりやられたと聞く。それへの補強かとも思うが、この傾向は台風以前からだったよう気がする。それに単なる補強なら色を変える必要もなさそうだし。これだけのことで作物への影響が出てくるとも思えないし。分からない風景である。
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横に並ぶ

JAおうみんち近くの農地、旧野洲川南流跡地である。ここから浜街道を越えて琵琶湖側が地球の森という勘定になる。いつもこの時期になると横一線に並ぶ桜の木が気になる。桜の木や手前に植わっているものに目が行ってしまうと、ついつい山が小さくなってしまう。標題写真は桜から離れて立った場合だけど、手前の風景ががらりと変わる。
事前にこのようなことを頭に入れておいていざ本番となるのだが、前後の風景ががらりと変わって見え、いまだに満足なものが撮れたためしはない。難しい場所である。何が難しいのか。結局、桜が真横に並ぶことかな。
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風景無限

旧野洲川跡道路である。走っているクルマは守山市新庄町の方から三上山の方へ向かって走っている。私もよく走る。一瞬ちらっと見えるだけでここで山が撮れると思ったことはなかった。おそらく今この瞬間、車の運転席からは山は見えていないはず。いや、かりに見えたとしても三上山との間の黒い森が邪魔をしてテッペンの一部ぐらいしか見えていないはず。逆に新庄へ向かって走るときは言うまでもない、クルマの後方に山があるわけで、こまかい観察は無理な話だ。そんなことでここは駄目だと勝手に決め込んでいた。
歩く場合はもう少し詳しく観察できる。しかし、人間というものは、いや、ヒト様のことではない。私だけのことかもしれないが、いったん経験してしまうと、それを繰り返す。向こう側の歩道は何度か歩いたが、こちら側を歩くのは初めて。道路1本挟んだだけで、これだけ見え方が変わる。風景は無限にある。見ていないだけである。
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大宮川河口

湖西、大宮川河口というより幽霊ビルの跡といったほうがピンとくる。解体されたのが1990年代の前半だったから、もう20年以上も前の話である。こういう負の風景の場所を思いだすのがまた難しい。このあたりだったとの記憶があるだけで、ビルそのものを撮影していないからである。と同時にこのあたりをもう一つ分かりにくくしているのが、大宮川の付け替えである。あまりにも不思議なので、古い地図を持ちだして記憶を整理しなおした。何と大宮川の位置が変わっていたのである。その付け換えが、幽霊ビルの解体とどう前後するのか。
その後、川の南側にテニスコートができ駐車場もできた。そこへ車を置いて、鐘淵化学の裏へ回った記憶があるがそれもまだフィルム時代だった。そして今、川から北へ少し離れたところに比叡辻臨水公園とともにテニスコートがある。撮影場所は川の北側(左岸)の空き地。
草津烏丸半島の風車が見える。これも近々解体されると聞くが。
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近づく

昨日の標題写真の左端にちょっとした木が小さく写っている。今まではその木があることも気づかなかったのだが、このときはなぜか気になった。農道を歩いて畦道へ入って撮ったのが標題写真である。電柱がないともうちょっと別の考え方もあるのだろうが、ベストな点を探すより、どこで妥協するかという話になる。たとえばこれ、木は大きくなったが一緒に電柱も大きくなってしまった。
今の場合、というよりほとんどの場合がそうだけど、何か気になるものが見つかるのは遠くからである。当然それに近づく。それが一発で決まったときはいい絵が作れる、というより出来上がっている。大概の場合はいろいろな障害物も一緒に大きくなる。それを避けてどこまでバックするか、そのさじ加減の難しさである。今こうして絵を見ながら電柱が無視できるぐらい離れるのも1つの手かなと考えている。いずれまた。
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バスケットが並ぶ

昨日の梅林から100m余り右へ移動したところ。陸上競技のトラックを見るような畑にオレンジ色のバスケットが並んでいる。4,5日前通った時は何人かの人が仕事をしていたが、この日は無人。そういえば日曜日だった。去年だったか、作業中に横を通ったら玉ねぎの強烈なにおいが鼻を突いた。今はその二オイはないしバスケットも空だった。畑はきれいに整地されているが、何本かの踏み跡が残っている。そこをたどりながらポイントを探す。
バスケットは無造作に置いてあるように見えるのだが、見方によってはきっちり計ったように並んでいるようにも見える。どれを標題写真にするか悩んだが、バケツ1つが面白かったのと、畑全体がトラックに見えることとで、上の写真を選んだ。玉ねぎの臭いはもっと暖かくなった収穫の時期だったのだろう。
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杭が邪魔する

あちこちから梅の便りが届く。当方からも…といえるかどうか。たしか乙窪の北流跡近くに小さな梅林があったはず。手入れされているのかされていないのかわからないけれど、とにかく行ってみようか。
どこだったかな。探し歩いて、ああここだった。が全く気配なし。こりゃ駄目だと思いつつ三上山側の道へ回ってみた。と、1本の木だけが花をつけかけていた。もうちょっとアップしてみようと花によると、朽ちかけた杭が三上山の真下に来る。たった1本の杭がバランスを崩す。ちょっとしたことだけれど面倒くさいものだ。
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