鯉のぼり

さあ5月だ、鯉のぼりだ。この時期になると中主幼稚園の近くの農地に鯉のぼりが上がる。園舎の窓から見えるのだろう。子供たちが喜ぶ様子が目に見える。
それはいい、しかし撮る立場からすると、なかなかの難物になる。カメラの方向に対して、鯉が横に並ぶのである。田んぼを挟んでの対応になるから、距離が自由にとれない望遠を使うと山は大きくなるが、鯉のぼりは2,3本しか入らない。
鯉のぼりを立てる立場からすると、農道沿いか、畦道沿い、そうでなければ道路沿いということになる。たとえばこれは1993年の撮影。整備されて間なしの県道沿いに立っている。今年の鯉のぼりの線と直角方向に立っており、農道上を自由に距離を取れたから、山が小さくなるのを我慢さえすれば、鯉のぼりの大きさは自由に調節でき遠近感もつくれた。20年も昔の話で、道路に並木もなければ電柱もない、いやそれどころか幼稚園もなければさざなみホールもない。鯉のぼりの天国だった。
写真ステージ 「近江富士」
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