木が消えた

竹生口交差点付近を走っていて、入り口に立っていた木がなくなっているのに気がついた。5,6本立っていただろうか、ほとんど枯れてしまっていたからこれはいずれ切り取られるだろうと覚悟はしていた木である。旧野洲川北流堤防に生えていた木で、切り取られていく過程は何回か撮っていたから、いまの姿を撮れば話は簡単だと気楽に考えた。しかしこれには三上山は写ってはいない。これを標題写真に使うわけにはいかない。そんなことで、あわてて撮ってきたのが標題写真である。しかし、これがもとの木が生えていた場所ですといっても、ホンマかいなと一笑に付されるのがオチだろう。さてどうするか。
で、その前にとりあえず外から見た昔の写真を何枚か引っ張りだしてきた。2011年8月撮影。野洲川北流跡の姿である。野洲北小学校方面から旧竹生口交差点へ向かうところ。当時は、この道を右に折れて少し行ったところが交差点だった。黒々とした堤防が続いている。 そのころ始めていた「南北両流探訪跡」で撮影していたものだった。ちょうどそのころ現在の竹ヶ丘住宅地の開発が始まり、堤防林の伐採が始まっていた。以下、2011年9月、2011年10月とどんどん木は切られていった。全部切ってしまわないようにと、祈るような思いで見ていたのを思いだす。
写真ステージ 「近江富士」
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