雲の影

雲の動きの速い日だった。昨日と同じ花緑公園。普段、ここから見たときは頂上の左下にちょこんと凹んだ部分がある一つの山体に見える。しかしこのときは山頂につながる三角形の山体が手前にあって、その向こうにもう1つの山体が左方へずれて見えていた。 左後ろの山体には日が当たり、手前に山は陰になっていたのである。山頂付近に霧がかかってこのように見えたことはあったが太陽の光と影でこのように見えたのは初めてだった。もう1枚。しかしこれもひととき、ものの1分もしない間にこの様子は崩れにかかる。あっという間の出来事だった。
もしこの太陽光による演出が予測できていたら、標題写真のタイミングに合わせて、各地にセットしたカメラの同時撮影をすると、面白いデータが作れたのだが。雲の動きの予測は神様でも無理だろう。
写真ステージ 「近江富士」
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