隙間から

唐崎神社の少し北に、唐崎緑地という県営公園がある。何回か行きながらうっかりしていたのだが、その敷地の南端を細い川が琵琶湖へそそいでいる。幅2mぐらい、若い人ならその気になれば飛び越せるぐらいの川である。その隙間を通して三上山が見える。左側の岸がご覧のように芝生敷きになっていて、湖岸まで自由に往復できる。ちょっと考えれば、そこを進むともっとよく見えるのではないかと思うが、10歩も進むとこれはダメだとわかる。
歩いている道は国道から離れた里道でクルマの離合がやっとという道幅。実は最初この写真を撮った。これがその道の琵琶湖に近い側からの撮影。それに対して標題写真はその道の琵琶湖から遠い側。4,5mバックしたことになるが、何がどれだけ違うのかといわれそうだが、よく見るといろいろ違いがあるはず。標題写真の方が三上山が少し大きいはず。大きく見えて、”それが何ぼのものですねや”といわれたらそれまでだが、私が言うてるのは、山の1mmゃ2mmの大小のことではなしに、山と周囲の木の大小関係についての考え方の問題なんです。
写真ステージ 「近江富士」
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