雲が動く

堤防上を歩くと本体に対して雌山が左右に動く。これはきのう少し書いた元砂利置き場の近く。普通の光線ではその気にならないと雌山の姿は見えない。たとえばこれは午前10時前の撮影。麓の建物に日が当たらない時間帯を狙ったのだが、雌山は本体に吸収されてしまっている。
それならばと夕方5時半ごろがこれ。建物には西日がかんかん当たっている。山は、といえば効果なし。ちょっとやそっとで話がつく相手ではない。しかし、よく見ると風景に濃淡がある。雲が動いている。ひょっとしてと、30分ほど待ったのが標題写真である。こういう仕事は冬、雲の速い日にかぎる。
写真ステージ 「近江富士」
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