こころのふるさと

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
新年ぐらいは明るい日の出で。草津市平湖の朝日。ここのところ平湖がよく登場するが、これは数年前の撮影である。平湖から見た三上山からの日の出は、彼岸前後だから分かりやすい。
話変わって暮れのある日、日ごろ懇意にしてもらっているお寺の住職Kさんから電話があって「本ができてきました…」という。そういえば、あれはいつだったか。草津市常盤学区にある寺院の集まり「四恩会」で、それぞれのお寺を紹介する本を作ることになったのだが、その表紙に三上山の写真をぜひとの話だった。常盤小学校といえば草津市の琵琶湖沿い志那中町にある。ならば平湖からの・・・と、選んだのが標題の写真だった。
その本は素晴らしい出来だった。自分の写真が表紙に使われているのを云々するのも妙な話だが、私が感じ入ったのはそんな話ではない。驚いたのはその本の出版にいたるまでの経過だった。年一回会報を発行する。それはよく聞く話。その会報に一ヵ寺の紹介文をのせる。それもまあない話ではない。ふんふんと聞いていたが、驚いたのがその次であった。常盤学区には20数ヵ寺があるがその紹介がすべて終わった時に、それを集めて本にしようということが最初から決まっていたのだという。息の長い話である。同道してきた会長のNさんなどは、若いころ「これは誰が書いてはるのやろと思っていた」という。
文章は使えても、さすがに当時の写真は役に立たなかった。芦浦観音寺など名のある寺を筆頭に、新たにすべてのお寺の写真を撮りなおしての出版だったという。その労たるや大。Kさん、Nさん、二人とも私が以前勤めていた大谷高校の卒業生であるのも奇縁だった。
写真ステージ 「近江富士」
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