双子富士

標題写真は飯道山山頂から見た三上山である。撮影は2009年1月。杉の木を避けるため、誰もいないことを幸いに広場にあるテーブルの上に立って撮影した。最近登った写真仲間のSさんの話では、そんなに苦労することはなかったとのこと。かなり手入れがされているらしい。と、ここまでは前座。きょうは、その手前に忍者のようにぴたりとへばりついている菩提寺山の話。
まずこの写真を見ていただこう。湖南市吉永から石部東まで、草津線に並行する広域農道(だと思う)から撮ったものである。実はこの写真をきょうの標題写真にしようと思ったのだが、全体にさえないし、まさか正月早々ウソをつくわけにもいかないしということで、標題は飯道山からのにまかせた次第。と、ここまで書いてもまだほとんどの方は意味がお分かりにならないと思うが、実はこの山、菩提寺山である。南の方の吉永あたりから見ると両者は左右に分かれて立つ。菩提寺山がいくら頑張っても姿かたちにおいては三上山に及ばない。
石部に近づくに従って三上山が左へ動き、菩提寺山の後ろへ回り込むようになる。サルでも人間でもすべて同じだけど、ナンバー1が引退するとナンバー2が途端に張り切りだす。山でも同じことで三上山が後ろへ回り込んでしまうと、菩提寺山が途端に目立ってくる。先ほど消えた三上山が帰ってきたのかと思う。
そういえば数年前、飯道山から見たとき、三上山と飯道山が重なって見えた(標題写真)。それがこれだな。地理院地図で調べたらまさにそれだった。飯道山から見て三上山と菩提寺山が重なって見えるということは、言い換えたらそれら3つの山が一直線に並んでいるということ。撮影場所拡大地図(GoogleMap)。白い広い道が今回走った広域農道?。道路と直線がクロスする橋の上から撮ってみようとは思っているが大差ないはず。
つけたし:今朝も雪。きのう、道路の雪は解けてしまったが、今朝、またしても新しい雪が。
写真ステージ 「近江富士」
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