消えた祠

昨3日、朝の積雪は多かったが、日中はいい天気になった。雪が解けた農道を頼りに、新幹線の向こうの田園地帯を歩いた。田んぼをひと巡りして、普通だとそれで帰って来るのだが、余り天気がよかったものでふと思いついて三上の集落を三上山側へ抜けてみた。と、大変なことが起こっていた。例の祠がなくなっていたのである。
標題写真は雪がとんで惨憺たる出来である。途中どこかでプラス補正をしてそのままになっていたらしい。しかし撮った以上、消えてしまった祠のためにも、「露出オーバーの失敗でした」でひっこめるわけにはいかない。なくなったという事実だけは記録しておかないと。かなり老朽化していたから取り壊されたのだろうとは思うが再建案があるのかどうか。教室で I さんに聞けば分かるだろう。跡地のアップを1枚。
とにかくここで、在りし日の祠を見ていただこう。まず、1978年撮影。三上山を撮りだして丸2年目、大晦日にきょうのような雪が降った。年末の掃除をほったらかして朝から撮って回ったうちの一枚。1990年撮影。普通のソメイヨシノではない、ワンテンポ遅れて咲く品種だった。この年は見事だった。別の年、花吹雪を狙ったがゴミが付着したようにしか写らなかった。そのあと幹に蔓が巻いて勢いが衰えていった。
昔は、納得できるポイントまであぜ道を歩いて接近した。若かった。
写真ステージ 「近江富士」
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