ナノハナ

通常号に戻ります。
野洲市大篠原。市域の東の端。そこを走る国道8号が小さな峠を終えるとすぐ隣町の竜王町鏡に至るというところである。そこを走っていて、新幹線との間の農地にナノハナが咲いているのが見えた。山の並びとしては手前に田中山が大きく見えて、その奥に三上山が見える。大雑把に言えばそういう形で、絵になりにくい場所で、今までにもほとんど撮影をしたことがない。今回も、冬枯れの田んぼで唯一の色彩に引きずられてのことだった。
田中山の2つのコブ(右の2つ相似形の山)に三上山が加わって、こぶが3つ並ぶ絵を想像していったのだが、どこら出てきたのか同じような山がど真ん中に飛び出してきたではないか。何でお前がこんなところへ・・・、とぼやいてみてもどうにもならない。この山は吉祥寺山といって、銅鐸博物館から見て前を走る道路を挟んだ向かい側の山である。遠くからではほとんど目立たないが、近くから見るとときどきこのようにしゃしゃり出てくる。
こうなったら乗りかかった舟。その付近でナノハナ畑を探してみた。標題写真の位置からほんのちょっと左へ寄ったところから。山の並びとしてはこちらの方が落ち着くが、花の咲き加減がね…。もう1枚、新幹線を越えた篠原小学校の近くから。標題写真に比べて吉祥寺山と三上山が入れ替わっている。皆さんなら、この3枚のうちどれをトップにします?。
写真ステージ 「近江富士」
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