方位36度線・11

このとき愛知川に架かる葉枝見橋が通行止めとかで、小川交差点から彦根寄りは通行止めになっていた。「橋の手前まで行きたい」というと、どうぞ行ってください。集落の入り口には、”ここは阿弥陀堂”という手作りの標識がかかっていた。通り抜ける車はなく静かだった。
集落内を通る県道を通して三上山が見えた。道路がカーブしているから道際から撮っているように見えるかもしれないが、実はこれで道のど真ん中に立って撮っている。普段の日ならできない芸当だった。方位34.2度。前山に対して少し右へ寄っているようである。もうちょっと左へ寄れないかと歩いてみたが、多少数値は動くが、前山との組み合わせはほとんど変わらなかった。
集落の背後はすぐに愛知川の堤防である。どういう事情かわからないが、左岸(三上山側)の樹木が伐採されていた。下流に向かって数100m歩いてみた。山の見え方は目で見た限りではほとんど変わらなかったが、写真でしっかり見てみるとやはり右へずれているのがよくわかる。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

