堤防の怪

昨日の写真を撮った場所から牧の集落の方へ道が上り坂になっている。深い意図はなかったけれども、高い場所から見れば三上山が見えやすくなるかなぐらいの軽い気持ちで上ることにした。上り切ったところは川の堤防で、その橋には「まきの橋」とあった。なるほど「牧野橋」かと反対側を見ると「牧の橋」だという。だから固有名詞は難しい。が、これはどうでもエエ話。
さて、標題写真はこの牧の橋のたもとから撮ったもの。三上山の見え方は大差ないというところだが、びっくりしたのは段差の向こうに田んぼが見えたこと。それも手前の田んぼと同じ高さのようである。これだったら、段差じゃなくて堤防じゃないか。きのうから段差という言葉を使ってきたように、ここに見える標高差は手前より奥のほうが高い、いわゆる棚田のイメージで感じ取って来た。なぜそのように判断たか。
きのうの写真の右端をご覧いただきたい。念のために拡大する。段差の右端が削り取られたようになくなっているのである。県道26号を走ると、これが見える。この堤防を段差と感じ取った一番大きな理由である。しかしこうして改めて見直すと、段差ではなく堤防である。堤防がある場所で突然消えてなくなる。堤防の怪である。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by
八田正文
at
07:01
│Comments(
0
)