山傾く

朝撮りの2枚目。家を出るときは小降りだったが、ちょっと走っている間にざっと来た。農道のふちに車を止めて、窓を開けて撮った1枚。ほんのちょっとの間だったが、レンズに雨滴がついていた。場所は三上の農地の集落寄り。行畑から来る旧県道沿い。こじんまりとした風景だが、ところどころに電柱が立つ。西日のときはそれが目立って写真になりにくい。雨模様が風景を助けてくれた。左端、イネの面より高いところに、水平方向にくさび状に光るものが見える。いま流行りのソーラー発電パネルである。
と、雑文を書きながら不思議なことが気になりだした。山が左へ傾いているのである。たとえばきのうの標題写真「朝撮り1」を見ても傾きは感じない。きょうの場合は、雲の傾きによるのかとも思うが、左右の斜面を見れば明らかに全体的な傾きが見える。たとえば南側の湖南市、旧甲西町正福寺あたりから見ると右への傾きが見える。以前から、南から見れば右へ傾いて見えるものが、なぜ北から見ると傾かないのかと思っていたが、こうして右の雌山を見えないようにカバーすると、本体は傾いて見えていたのだ。三上山の几帳面さを見る思いである。
写真ステージ 「近江富士」
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