吊り橋

湖南市石部・じゅらくの里。噴水池の横のつり橋を通してみた三上山。つり橋といっても方々にある観光用の一見吊り橋風のトラスブリッジである、とボクは思っている。この「じゅらくの里はもともとが山の斜面を切り開いて作られた。当然全体の地形は山側から谷側へそこそこの傾斜を持った面で構成されている。ところが本館を建てるためにはどうしても水平な地面がいる。ということで斜面の上部に土を持込み水平なテラス状の土地を作った。結果、その終端には上下に段差が生じることになる。そこを使って、池から流れ落ちる滝を作り橋を渡した。
そんなことで、橋のすぐ奥に見える左右の木は一段低い土地から生えて成長してきたもの。ご覧のように三上山は木と木の間から覗き見るような構図になっている。以前はもっと見やすかった記憶があるが。この後どうなっていくのか。どこの公園でもそうだが、管理者は園内の樹木については管理するが、こと遠景の山を含む景観となるとほとんど頓着しない。残念なことである。
写真ステージ 「近江富士」
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