秋の深緑

野洲市西河原(旧中主町西河原)から竹生口交差点へ向かう県道151号沿いである。画面の右外側は県道。写真はその県道の歩道から撮っている。クルマで走っていて気にはなるが、交通量も多く、すぐに止められる場所もないので、ついそのままになってしまう。そんな場所である。このときも昨日見てもらった矢印のところに車を止めてそのまま歩いてきた。奥のハウスの屋根が気になるが辛抱するしか仕方がない。
畑のふちに木が3本植わっている。左に1本、右に2本。その間に小さいのがもう1本あるが、それを入れると4本ということになる。数年前、いや最近は月日が早い。ひょっとしたらもう10年になるかもしれない。右側の2本のうち、左側の柿の木に夏の終わりごろ虫が大量に発生した。右端の木は何の木かわからないが、すくなくとも柿ではない。そちらの木には虫はつかない。柿の木は見る見る食い尽くされて冬の木さながらの裸になった。
どうなるのかと気にしていたが、しばらくすると新芽が出だした。秋、他の木が色づき始めたころ、柿の木だけは新緑の葉をつけていた。なぜそのドラマを撮っておかなかったのか。いまになれば悔やまれる。そばを通るとき横目で見る。気がつくのだが止まるところがない。ついそのままになってしまう。引き返せばいいじゃないか。あとになってそう思うのだが。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

