オギ原

日野川・大畑橋上流右岸堤防である。未舗装で、夏場は背の高い草が茂って見通しはよくない。そんなことでこの道に入り込んだことはほとんどなかった。今回行ったとき、堤防の草刈りが終わっていて、見違えるように見通しがよくなっていた。これだけの見通しがあって、対岸にあるクルマが見えなかったのは不思議だが、河川敷に茂っている木や竹藪が視界を妨げていたのだろう。そうとしか考えられない。
そんな中で収穫だったのは、河川敷に広がるオギの群生だった。野洲川の川原にも見られるのだが、川の向きと三上山との位置の関係がもう一つうまくいかない。その点こちらは川のスケールといい向きといい、撮りやすい状況にあった。堤防が裸になって、横一線になってしまうとまた撮りにくいことになるのだが、いまの場合、ずーと続く竹藪が、それをカバーしてくれているのも絵を作るうえで楽だった。この竹藪が車を隠したことにもなるのだが、それはもういい、発着場は分かったのだから。
写真ステージ 「近江富士」
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