何だ、これは

平湖である。この前来たのはいつだったか。入り口で工事が行われていたが、中の方は大きな変化はなく穏やかな風景(写真A)だった。そのあとすぐ数羽のカモが編隊飛行してきた。30分ほど現場にいたが、まとまって飛んだのはこれ一度だけだった。とびきりの写真だとは思わないが、まあまあ普通の写真にはなっているはずだったので、そのままPCに取り入れて特に確かめることもしなかった。それが標題写真である。
今回これを使うこととし、その気になって画面を見直してみた。ン?、妙な斑点が無数にある。とくに鳥の上方部分(写真B)。これは何だ。受光素子にホコリがついてということは時どき起こるが、それもこんなに無数につくことは経験がない。それよりも何よりも、このとき現場へ着いてからレンズの交換はしていない。ということは、無数に何かが飛んでいて、それが写ったとしか考えられない。しかしそんなものが飛んでいた記憶もない。どう考えても不思議である。
もう一度上の写真Aを100%に拡大して見直してみた。驚いた。何も写っていないと思っていた所に何かが写っていた(写真C)のである。これは写真Bの斑点と同じものだろう。明らかに何かが飛んでいたのである。撮った時のことを思いかえしてみると、写真Aについては、池面に浮かぶ鳥を意識していた。写真Bに関しては編隊飛行の鳥に集中していた。細部を見ていなかったのは確かである。写真Cを見る限り、飛んでいたものはトンボだとしか考えられないのだが、夏の終わりならともかく、こんな時期にトンボが群れをなして飛ぶのだろうか。
写真ステージ 「近江富士」
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