旧い記憶

石部の写真をもう少し。宮川に視点を定めているのだが、部分的に道がはっきりしない部分もあって、一部旧東海道を歩く。不思議なモノで、何回も来ているわけではないが、こういう性格がはっきりしている風景は記憶に残っているものである。このときも以前、あいあい滋賀に掲載した写真を思いだした。しかしその場所が分からない。あの時は三上山を前に見る向きにクルマで来た。今は逆向きに歩いている。同じ道でも歩く向きが逆だと全く別の道に見える。
こういう道歩きをやろうとすると、クルマをしかるべきところを置いて、必要な距離を往復することになる。一見無駄なようだけど、思わぬ収穫に出くわすことがある。このときもそうだった同じ場所へ戻ってきたとき、あの時の撮影ポイントはにここだったと思える場所が見つかった。帰ってから昔の写真(2008年5月撮影)を引っ張り出して確かめてみた。あとほんの少し右へ寄っていたら、どんピシャリの位置だった。
昨日撮った写真でも忘れてしまうのがほとんどなのに、どうしてこの古い写真を憶えていたのだろう。記憶のメカニズムの不思議さである。
写真ステージ 「近江富士」
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