落差工

祇王井川と童子川とを結ぶ中の池川の落差工である。野洲市総合体育館前の田んぼの中にある。何日か前、京都新聞に「ビワマス戻れ、魚道設置」として、この落差工にNPO法人「家棟川流域観光船」や県、市、地元自治会などでつくるプロジェクトチームが魚道を設置したと報じられていた。上流の祇王井川までビワマスを導こうというのが目的だという。久しぶりの現場だったが、付近には樹木が増えてそれなりの雰囲気に変わっていた。しかし落差工そのものを撮るとなると影ができて難しい状態になっていた。
標題写真、水路が斜面になっているところ、右端が魚道だが木の陰になって暗くなっている。落差工だけを望遠でアップしたのがこの写真。さらに魚道だけをアップした。人間の石段と違って仕切り板を斜めにセットして、低い部分に水が集中するよう調整してある。なるほどなーと感心。記事では、”活動に参加する住民や市担当者が毎日遡上を調査し、これまでに3段まで上がったところを確認しているという”。祇王井川まで遡上するのが楽しみである。
写真ステージ 「近江富士」
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