巨鳥羽ばたく

大津市坂本。南善坊の五大堂の濡れ縁からである。10数年前に設置したパノラマ案内板が傷んできたので改修しようという話があり、改めて撮影しなおす下見に行ってきた。基本的な風景は変わっていなかったが、一部近くの木々が大きくなり展望を妨げているところもあり、こちとらの体力と併せて年月を感じさせるところである。標題写真はそんな中で遊びに撮ってきた1枚。三上山の左上に雪をかぶった雨乞山が見えているのだが、雲に交じって存在感がなくなっている。で、今日はそれは棚上げにして別の話。
対岸の黒い山を見ると三上山を中心として巨大な鳥が羽を広げたように見える。左端のピークが鏡山、右はなだらかに高度を上げる十二坊連山である。きょうはこれを裏から見てみよう。まず、日野町西明寺から。この民家の屋根は何度も見てもらった。いつもは左半分だけを入れていたはず。当り前のことだけれども、前後左右が逆になって、左が十二坊、右が鏡山。その後ろから三上山が顔を出すという構図になっている。三上山の左後ろが比叡山。きょうの標題写真の撮影地が、この山の右山麓・坂本である。
もう1枚。これも日野町だけれども、細かい撮影場所がすぐに思いだせない。基本的な山の構成は同じである。最後に遊びを1枚。森の間に三上山が見え、両端に十二坊と鏡山が見える。三上山だけを撮ったのか、本気で3つの山を入れようとしたのか、いまとなっては何の記憶もない。
写真ステージ 「近江富士」
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