余徳

由良谷川の工事現場からの帰り、あとで地図を見返せば、たかだか200mほどで例のトンネルへ帰り着く細い道があったが、そのときは何もわからない。元の道を引き返した。道順からすれば、最後は旧東海道を歩くことになるが、情緒を別にすれば視界が狭く往復するほどのこともなかろうと、街並みの田んぼ側の小道を歩くことにした。その道には思っても見ないきれいな小川が並行していた。そして反対側の道沿いが細長い公園(夏見せせらぎ水路)になっていて、あずま屋も建っていた。世間様では9割引きで盛り上がっているが、こちとらは10倍増しで歩いているわけ。多少の余徳があってもいいだろう。
”みどりの丘の赤い屋根、とんがり帽子の時計台”、「鐘の鳴る丘」に出てきそうな尖がり屋根が見える。幼稚園か保育園かと近づいてみると「西岡農園」とあった。なるほど、他では見ない風景だった。これも余徳の一つですかな。
写真ステージ 「近江富士」
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