4度の差

県道2号が日野川を越える、近江八幡市と野洲市との境をなす仁保橋である。その野洲市側(左岸)に信号があって、そこからの道が400mほど堤防上を走る。その道が左へ曲がって広域農道へ下っていくところ。その曲がり角あたりからの撮影である。屋並み小南集落、は画面右端はそののはずれにある国主大明神社の森である。
山は春霞ではっきりしないが、三上山の右、竹藪に隠れているのが妙光寺山、左が田中山、三上山はその間から上半身を見せるという構図である。この構図の典型的なのは、野洲市辻町、新幹線と在来線の間の農地から見たところと類似している。ただ不思議なのは、辻町からだと、三上山から見た方位が大体5度ぐらい、今回、この小南からの方位が9度になっている。見たところほとんど同じ重なりに見えるのに、約4度の差がある。どうにも不思議である。
写真ステージ 「近江富士」
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