真正面富士

野洲川北流跡道路である。かつての堤防を撤去して、そのあとが道路になった。道路の幅よりも旧堤防跡の方がはるかに幅は広い。そういう状況だから常識としては視界は広いはずである。ところが実際に歩いてみると以外と山は見えにくい。
単純に見えにくいよりも先に、どこに見えるのか、方向の見定めができないのである。絶えず道の方向が変わる。今左に見えていたと思ったら、次は右といった調子である。その分道が屈曲しているわけだ。言い換えたら、その昔の川がそれだけ曲がっていたということになる。そんなことで、下流の堤交差点から中ほどのイオンモール近くの交差点までで、山が正面に見えるのは2か所だけ、標題写真とそれから少し先の交差点近くの2か所だけである。
写真ステージ 「近江富士」
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