2つのコブ

野洲市三上の集落から農地を北西向きに伸びる直線の農道がある。写真は新幹線の下をくぐるところで振り返って見たところ。カメラの背後が新幹線ということになる。左が三上山主峰(雄山)432m、右へ流れ下ってなだらかなコブが2つ続く。きょうはこの2つのコブに着目する。
国土地理院の地形図にはどちらも名称の記載はないが、地元では左側のコブが雌山と呼ばれている。同じく国土地理院の標高がわかるWeb地図でによると左側(雌山)が271.7m、右側の名無しコブは252,3mと読みとれる。
見て分かるように雌屋のほうが高い。その差は約19mということになる。以上数字ばかりを挙げ連ねたが、明日、思いも寄らないどんてん返しが起こる。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


柿実る

野洲市三上の集落内を歩いてみた。家屋が建ち並び遠望が利かないが、ところどころこのように眺望が開けるところがある。民家と民家のあいだに、畑のような空き地のような土地があり、片隅に柿の木が植わっていた。
麓を国道8号が走っているが、ここからはクルマの姿は見えない。静かな里の秋である。よくみるとすぐ手前までイネの切り株が見える。田植えのころには別の風景になるようである。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


その昔・もう1枚

十二坊の南斜面から流れ下る高田砂川。小さな川だけどそのまま野洲川に注いでいる。普段はほとんど水が流れていない天井川である。その川の右岸、こんもりとした森があり、いちばん外側に数本の竹が生えている。
もう1枚こんな写真がある。1996年撮影だからいまから10数年前。右の木などが大きく内側へ倒れているように見えるが、ワイドレンズによる歪みである。高田砂川の右岸であるとは間違いないのだが、いま改めてここに立つと、どうもここだったように思える。昔の写真は6×7判のフィルムカメラで、ずいぶん窮屈な思いで撮影した記憶がある。いまデジタルになっても何となくその感覚がよみがえる。三上山と菩提寺山との重なりも、ほぼ間違いないように見える。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


その昔

バイパスを越えて十二坊側へ立つ。これで数年前の風景に戻ったことになるが、さらに長いレベルの話になるとそうはいかない。たとえば30年ほど前には、右に見える生田病院はなく、そこが果樹園だった。旧道を通るバス停の名称も、昔は「果樹園前」、いまは「ケアセンターこうせい前」。
1982年撮影の坂口果樹園からの写真である。春の日の午夕方近く、梨畑に脚立を立てての撮影である。もう少し高いアングルが欲しいところだが、三脚がこれ以上無理がきかなかったのだろう。三上山は今も昔も菩提寺山の裾にあって、少し右へ傾いて立っている。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


1号バイパス

きのうの写真とほとんど同じ場所である。距離にして100mほど右へ移動してバイパス沿いの場所へ、時間にして2分ほどの差である。きょうの写真のほうが遅い。紗はかかっているようないないような。きのうの例がなければ気にならない範囲である。相変わらず上空に雲はあるわけだし、結局何らかの事情で煙がただよっていたのか。
細かく見ると田圃の中に電柱が立ちだしている。沿道にはまだ建築物は見当たらないが、建ちだしたらばたばたと変化していくのだろう。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


紗がかかる

湖南市菩提寺と正福寺の境辺り。カメラの位置は正福寺らしいが、写っているのは菩提寺エリアである。左の山が菩提寺山である。その下にトラックの上半分が小さく見える。国道1号バイパスが天井川の高田砂川を越えるところである。
バイパスを走っていて、天気がよかったから横へそれ、何の違和感もなく撮ったのだが、帰って見てみると三上山あたりに何となく紗かかかったように見える。このカットだけかと調べてみたら、同時に撮った3,4枚全部が同じように写っていた。カメラの左後方で野焼きをやっていて、その煙が流れていったのかとも思うが、それなら画面全体にかかりそうだし、どうも不思議な現象である。三上山の上にある白い雲によるフレアーかとも思うが、それなら白雲が上空にあるときいつも起こりそうだし。結局はよくは分からない。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


六条交差点

県道だと思っていたら国道だった。そこの六条交差点。行政地区名も当然六条だと思っていたら「井口」だった。六条はそこから少し北の兵主大社辺りだという。国道と細い道が2本。三つどもえに交わっていて、小さな三角形の緑地ができ松が植わっている。
旧中主町や近江八幡の琵琶湖沿いへ通うのに何回も通ったけれども、気にはなりながら通り過ぎるだけだった。今回のJAデジカメ教室の2回目を六条支店でやるという。でかいカントリーエレベータがあるのは知っていたが、へー支店もあったのか。写真は入口前から見た交差点。右は三角形緑地の松である。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


ススキに霞む

手前にススキの株があって遠くに三上山がかすむ。右奥に見える堤防が旧南流の左岸堤防跡。いまのカメラの位置が旧南流の右岸堤防跡と新放水路左岸堤防とが交わるところ。この画面の右半分だけでいえば、旧南流の右岸から左岸を見ているところということになる。不思議なことに新しいか川ができても行政区分は旧河川によっており、新放水路でいえば笠原側に当たるにもかかわらず、旧南流右岸にあたるカメラの位置は守山市新庄町。旧南流の向こう側は守山市笠原町である。
ススキの奥に見える低い道が放水路堤防上の管理道路。旧堤防の高さがいかに高かったか、改めて思い知らされるところでもある。そしてその奥、遠くに見えるのが川田大橋。その下流からつかず離れず続いてきた旧南流が、ここへ来てぐっと放水路から離れていくところである。最近とみに有名になった笠原のサクラは旧南流堤防の外側に続く。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

