不思議なコブ

このあいだから。右側の斜面、それに続く2つのコブについて書いてきたので、ひょっとして最初から意識して見ていただける方があるかも知れない。
山頂から右側へ流れ下る線は、膨れたりへこんだりするが、これはこのように内側へ多少へこんで見えるのが鼻筋尾根の正しい姿。問題はその次の2つのコブである。とりあえずスタンダードと思われる姿を(野洲市野洲)。
きょう見ていただくのは守山市笠原町からのもの。左側のコブが高くなり、頭のてっぺんに小さなへこみが見える。突然変異のようにも見えるが、実はこれ湖南市との境にある菩提寺山の山頂部が重なって見えているのである。
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番外編:命ありて 今年も会えた、安房峠からの穂高。


竹生橋跡2

旧竹生橋跡を竹生集落へ進み、集落入口、かつての竹生橋を渡りきったところから見たものである。かつての野洲川北流は写真ように水をたたえて突き当たりの堤防の上から三上山がみえるだけだった。今はその跡にビニールハウスが並び、その向こうに三上山がみえる。
この道が左岸跡、ビニールハウスの奥は新しい住宅地に続いている。
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旧竹生橋跡から

旧竹生橋跡から。現在の竹生口交差点から旧野洲川北流堤防に取り付く。上り下り別線になっていた道が一緒になる辺り、堤防の最高点あたりに左へ折れるT字路がある。かつて竹生橋の跡である。
左の森が旧右岸堤防跡。堤防は画面奥で右へ折れて視界を塞いでいたが、今回の住宅地開発で撤去され、このように視界が広がった。右のビニールハウスは北流河川敷跡。
下の写真左は、旧堤防あとに残る巨木。右は堤防跡の通学路。これを進むと昨日の工事現場撮影定点に達する。上の写真森の向こうを画面奥へ進んだところである。
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竹生口交差点

野洲市竹生口交差点。おなじみの定点撮影のところである。前回の撮影はいつだったか定かでないが、久しぶりにいってみると状況がさらに変化していた。
2年ほど前の状況とを比較すると、場所の同定は、遠くでは京セラ・オムロンの工場。近くでは階段の下にある街灯とそれへの配線のワイヤーのみということになる。右前方の堤防跡がなくなったことはいうに及ばず、そこに新しい道が開かれ、交差点そのものが大きく変わるような様子が読みとれた。確かにいまの交差点は変則的な十字路で、通りにくいことは確かである。どう変化していくのか注目を続けたい。
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一応のまとめとして

ここのところ、三上山を西方から見たときの右裾のコブの高さの見え方について、眠たくなるようなたわごとことを書いてきた。それともう一つ、右斜面の膨らみとへこみについて、三上山物語Ⅱ10月分として3回連載で(3回目は10月21日UP)書いてきた。
要するに国土地理院の地形図、カシミール3Dの作図などを参考にして、三上山の本来の姿が見える位置はどこか。それを考えてみようとしたわけだが、きょうここに挙げた上の写真が現段階での一応の結論かと思っている。ここは麓の三上から新幹線と在来線、2本の線路を越えた農地である。山頂からの水平距離2.6Kmの場所である。右斜面がへこみ、左のコブが高く見えるこれが妥当な姿だと考えている。
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コブ並ぶ

きのうの場所から250mほど、山に対して左後ろへ移動したところである。皆さんはこれをどのように同ご覧になるだろうか。ほぼ同じ高さ、右の方がほんの少し高いぐらいか。あまりめんどくさいことをいわなければ、同じ高さといっていいだろう。
何や、ここからこんな姿が見えていたのか。実は山頂の右下、田圃の真ん中にこんもりとした木立が見える。実はここが三上山を撮りだして、最初に見つけたポイントだった。たとえば小さな祠の横のサクラが咲くころ、雪のころ(どちらも1970年代末の撮影。どちらも山麓まで建物がない)、まさにふるさとの風景だった。但し、上の写真に比べると祠が大きい。いうまでもなく昔の2枚は、畦道に入って祠に近づいて撮っている。ここしかない、そのとき撮影場所が決まってしまった。後へ下がったこの場所は、その後2,3度撮った記憶はある。でも祠とのバランスから、いつの間にか足が遠のいてしまった。こんな近くから、こんな全景があることを忘れてしまっていた。
先入観にとらわれず、いつも初心に返ることの大切さを改めて教えられた思いだった。
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種明かし

一昨日、左のコブが高かった場所(新幹線のガード下)から、昨日のコミセンみかみ(右のコブが高く見る)までの距離は約1Kmである。その差によって、コブの高さが入れ替わった。どうしてそんなことが起こるのか。手品の種明かしをしよう。
いま私達は山の高さを1枚の写真の上で見ている。写真もパソコンのディスプレーも平面である。左が高い、右が高いと騒いでいるのは、その平面上での話である。すなわち写真を山の稜線に沿って切り抜いた形の上での話である。ところが実際には山は立体で、それぞれのコブは遠くにあったり近くにあったりする。仮に同じ高さのコブが2つあったとすれば、遠くにある方が低く見える。当たり前の話である。
とすれば、遠くのものが高いとき、手前の低いものと同じ高さに見える場所もあるはず。仮にその点をP点とする。P点より遠い場所からは、実際に高い遠くのものが高く見え、P点より近い場所からは近くにある背の低いものが高く見えることになる。
これは国道8号信号「三上」から240mほど(昨日のコミセンみかみからは100mほど)離れた民家の前から。このあたりからはまだ右の名無しコブが高く見える。
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コブ逆転

さて2つのコブである。昨日はこれら2つのコブのうち左側が高く見えることを確認した。高く見えるだけではない。Web標高地図で左(雌山)が271.7m、右側の名無しコブは252,3mであることも確かめた。
左の写真は国道8号のすぐそばにあるコミュニティーセンターみかみの駐車場から見た三上山である。山頂からの水平距離1.0Kmの場所である。一目見て分かるように右側が高く見る。ワイドレンズによる歪みではないかとおっしゃる方がおられるかも知れない。念のためにいわゆる標準レンズで撮ったところを見ていただこう。間違いなく右が高い。
下の2枚もその関連のものである。左が上の駐車場から出て旧県道から見たもの。右はさらに進んで、国道「三上」の信号から。電線が斜めに走っており、目の錯覚を来すおそれがあるため、赤の水平線を付した。
はて、野洲には「背比べ地蔵」というものがあるけれど、山が背伸びするわけでなし・・・。
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