鉄塔のある風景

国道1号バイパスを水口のほうから来て思川を越えたところである。道は下り坂になっていて、緩く左にカーブしながら国道岩根花園交差点へ向かう。青信号がそれで、左折すれば甲西橋。対岸には甲西高校がある。望遠レンズを使っているから近く見えるが、信号までの距離は300mあまりである。三上山の右下に重なる大きな建物は甲西北中学の体育館。
写真ステージ 「近江富士」
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鉄塔のある風景

国道1号バイパスが思川をまたぐところである。思川、といってもほとんどの方は「そんな川は知らんよ」とおっしゃるはず。水口町松尾あたりを水源として、野洲川右岸の平野を流れ下り、湖南市岩根・甲西橋の真下で野洲川に合流する。周辺は野洲川の北に横たわる十二坊連山がぐっと野洲川に迫るところで、ちょっとした山峡を形作っている。かつてはその山麓を県道27号が走るだけだったが、今は1号バイパスがもう1本加わった。が、山峡を通り抜けるため、バイパスは野洲川の堤防上を走る形になる。そのバイパスが思川をまたぐために一段と高くなっているところである。
バイパスができる前、何度か来たところである。しかしひなびた風景の中で、この高圧線鉄塔は対処に困る代物だった。何度か通いはしたが、結局記憶に残るものは撮れない、そんな土地だった。風景に対する感覚も時代とともに変化する。最近は高圧線鉄塔も使い方によっては風景になるのではないかと思うようになってきた。これが模索の第一作ということになるのかもしれない。
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麦秋

麦の色が日に日に濃くなっていく。今年の三上地区には麦畑が多い。簡単にえば、我が家から三上まで行くのに、新幹線を越えてからは手前半分は水田、奥の半分は麦という具合である。
ここのところ数日、三上地区からの姿を見ているが、こちらもひところに比べて落葉樹が増えてはいる。たとえば昨日の写真の中央部など。しかし南桜からの見え方に比べるとその変化は穏やかである。その理由は素人の私に見極められるはずもないが、山体の方向から言えば、南桜側が南東向き、三上側が北西向きということになる。日当りのいいほうが変化が大きいのだろうか。
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美しき水田

さていつものところ。現在の県道504号沿い。株式会社ダイアナの社屋の前あたりである。晴れた日の午前中だと三上集落の屋根がきらきら光るのだが、このときはタイミングを逸した。畦のところどころにアジサイが植わっているが、まだ少し時期が早い。
せっかくだから26日版と27日版、両日の山の形を本日版(標題の写真)との違いを整理しておこう。漠然と見たら3つとも同じ形に見える。要するに「三上山はどちらから見ても同じに見える」という一般的な見方である。しかしよく見ると決してそうではない。先の2つよりは、本日の形が重たく見えるのである。右斜面が凹んでいるが膨れているか。この違いで雰囲気が変わる。人間の腹と同じ。その違いを見極めるのがこの写真。前2つは真ん中の黒い稜線。標題の写真はその奥の稜線を見ているわけである。
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美しき水田

県道504号の旧道と国道との間の里道に入ったところである。微風があって、水面が細かく波立っている。水面に映る像は崩れ、白壁など明かるいものだけが影を写す。
右端に4月初めの「モクレン」に見えていた白壁の倉庫風建物(二つ窓)が見える。現在の様子をもう一枚。4月の写真では、コンクリートの建物を入れたくなかったので、田んぼの向こうまで前進して、倉庫のみの絵としたわけ。標題の写真に見える倉庫の左の木。花が咲かなければ素人の私には木の種類はわからない。季節によって絵は変わる。
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美しき水田

美しい水田を求めて付近をしばらく歩いてみる。野洲市行畑交差点からやってくる県道504号の旧道をしばらく国道のほうへ歩く。所どころ住宅の間から頂上部が意外と高く見える。もちろんここからは水田は見えない。標題の写真は道路が大きく右へ曲がり、集落のはずれへ出たところである。ふもとを走る国道8号との間に水田が広がる。
と、ここまでは水田の話のつもりだったが、いってみれば水田なんてものはどこから見ても水田は水田。それよりも山の姿のほうが面白い。標題の写真を見て、あれ?っ、どこか違うぞと思われた方はかなりのうるさ型。どこが違うのか。いつも見てもらっているのはこの形。左に主峰があって、右に雌山がある、同じじゃないかとおっしゃる方は、まだまだ素人。
もう一度しっかり見ていただきたい。標題の写真は山頂から下る右斜面が少し凹み具合に下る。そしてそれがそのまま平地にまで達している。言い換えたら雌山(右のコブ)との間に稜線が見える。一方、いつもの写真はちょっと膨れて雌山に流れ下る。標題の写真に見えた平地まで流れ下る線はない。そして右側の2つのコブ、標題の写真は右が高く、いつもの写真では左(雌山)が高い。微妙なところを結構大きく変えながら、一見したところ同じように見せる。いやいや、神様も芸が細かい。水田とは別の話になってしまった。まさかここまで読んでくださる方はいらっしゃらないとは思うが・・・、やれやれ。
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変わらない民家

水田の緑が濃くなってきた。下のほうにわずかしか見えないから、云々するのは苦しいが、早くに植えられた奥のほうと最近植えられた手前のほうの差が大きい。と書くとおそらく皆さんはもっと広く撮ればいいじゃないかとおっしゃるはず。ところがこれには深いわけがある。標題の写真は1980年撮影のこの写真をもとにトリミングしもたのである。
ご覧のように民家そのものは完全といっていいぐらい変わっていない。ところがこれをワイドで収めようとすると、途端に話が変わってくるこれがワイド版。どうにも苦しいのである。
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さつき咲く

大山川さくら緑地の駐車場。東側の桜墓園に近いほうと、西側の近江富士団地に近い側との2か所あるが、満車で止められなかったということはない。いつ行っても楽にとめられるありがたいところである。
ここは東側、さくら墓園とは道を挟んで位置している。サクラが終わった後、サツキが見事である。ここから見る頂上は丸い。昨日の尖がり富士の場所から、300mほど右へ移動しただけである。にもかかわらず頂上の形は大きく変わる。尖がり富士の位置からは頂上そのものは見えず手前に伸びてくる尾根の先端が見えていたわけだが、ここから見た場合、その尾根が見えそうなものだが、それが見えない。不思議なことである。
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