梅雨空

昨21日、JA主催の短期デジカメ教室の皆さん方と守山の芦刈園へ。何人かの人から「今年の花は生気がない」と聞いていたが、確かにその通り。撮れそうな花を見つけるのに骨が折れた。それでもさすが土曜日、表の駐車場は満車状態。係りの方が裏の駐車場への誘導に汗だくだった。
標題の写真は、駐車場前の道路から見た風景。こうして改めて見てみると稲の成長の早さに驚く。田植えから2か月足らず。この緑の濃さはどうだ。左の煙は刈り終わった麦畑の野焼き。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


うるさい風景

希望が丘芝生ランドの北端から家棟川を越えて、山側へ入り込んだところからである。いろんなものがごちゃごちゃと重なって感心した眺めではない。各種の樹木ははともかくとして、家棟川への立ち入りを禁止するための柵が目立つ。
家棟川については、少し上流に水辺の遊園地があって、注意したくなる気持ちもわからないではないが、危険かどうかは個人の判断、危ないなと思えば入らなければいいだけの話。ビルのエスカレーターも同じである。やれ手すりを持ての、黄色の線内に立てのとうるさいことおびただしい。事故が起これば管理者の責任を声高に叫ぶマスコミもどうかと思うが、大抵のことは個人の判断で対処すればいいことである。とにかくこの柵を取っ払い、木を間引けばいい風景になること間違いない。
写真ステージ 「近江富士」
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山上ダム

山上ダムである。辻ダムの上流側にあり、イメージとしては希望が丘の一部のように見える。手前のさびた鉄枠は取水口かと思うが、機能しているのかどうか。堰堤が希望が丘道路に直結しており、魚釣りの人が多く、休みの日には1,2台止められる空き地にいつも車が止まっている。
そんなことで何度か現地まで入っはていたが、結局無為。今回のような梅雨空ならともかく、夕日が沈むころなら写真になりそうな場所だが、本腰を据えてやらなかったのは、三上山と重なって見える高圧線鉄塔があったからだろうか。いま改めてみてみると、シルエットのときなら何とかなりそうにも思えてくる。
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辻ダム

30数年前の雪の日、ずっと下流のほうから山沿いの道を歩き、たどり着いたのがこのあたり、辻ダムの上流部だった。遠い昔の淡い記憶でしかないが、撮影したのは小道からだった。すくなくともダム湖の岸に下りた記憶はない。木が少なかったのだろう。
今回行ったときは、写真のような状態で、砂浜を自由に歩くことができた。下流へ移動すると三上山が盛り上がってくる。が、残念ながら三上山に対して右へ移動することにもなり、右手の山(田中山の裾)が邪魔をするようになる。結局150mほど下ったところで前山の背後に隠れてしまう。標題の写真はその隠れる直前、かろうじて絵になるギリギリのところである。
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辻ダム

希望が丘西ゲートから野洲市辻町のほうへ下る県道324号、その道沿いに2つのダムがある。上流側、希望が丘の芝生ランドの続きのようなイメージで広がるのが山上ダム。その下手の大きいほうが辻ダムと呼ばれている。
標題の写真は辻ダムの最上流部。希望が丘芝生ランドの端から山間の小道を400mほど下ったところである。梅雨のさなかの曇り空。もう少し水量があるのかと思っていたが意外と少なく、何か石組みの一部が露出していた。
もう30年以上昔のこと、マミヤRB67に、ワイド、望遠、テレコンバータ、露出計など一式をバイクに積んで走っていた。今回のようにズーム付きデジカメ1つをぶら下げていくのと大違い、機材一式を持ち歩くことは到底不可能だった。
ある雪の朝、三上の民家などを撮った後、ふと山上ダムへ行ってみようと思った。希望が丘へバイクは入れない。すっと下流、いまのランの家の前あたりから家棟川を渡ってダムのふちへ出る。山間部に入ると急に雪の量が増した。バイクを下りて手で押しながらの約1Km。歩くことなど予定していない厚着で汗だくだく、背中にこもった熱気は忘れられない。
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千手観音その後

野洲市小南の家棟川と童子川の合流地点に立っていたといえばいいのか、立っているといえばいいのか。いわゆる千手観音の現在の姿である。
私がこの木の姿を初めてカメラに収めたのが2009年1月。コマーシャルのこの木何の木・・・」を思わす見事な姿だった。それ以前はどうだったのか。全く記憶がない。これほどの木だから、気がつかないはずはない。周囲が木で囲まれ見えない状態だったのか。
最初見た時、葉をつけていなかった。寒い時期だからかと思ったが、その年の6月になっても葉はつかなかった。何とかしてと願っていたが、2009年9月には、枝の先が切り払われ千手観音に。その後、周囲が土砂置き場になったりして環境が荒れたが(2010年5月)、今はやっと元の穏やかな環境に戻りつつある。しかし姿は昔をしのぶよすがもない。このあと何年立ち続けるのかはわからないが、こうして自然に戻っていくのだろう。せめて周囲だけは穏やかな状況に置いておきたい。
環境が戻って、今回初めて気がついたが、近くにちょっとした木の古株が2本残っている。2009年1月の写真に写っている左の2本の木の根っこのようである。
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尾根2つ

今回の撮影場所は細かいことを言ってもあまり意味はない。要するに田んぼの中である。幸い昨日の大樹が今日の写真に写っている。三上山山頂のほとんど真下、やや右に小さく見えている。そこから右に見える田圃道を300m足らず歩いてきたことになる。
今回の写真は、私自身あまり深い意味は感じず、何気なく撮ったものである。ところがPCの画面で見ると思ってもみない面白いものが写っていた。といっても、喜んでいるのは私だけで大方の皆さんには何の関係もないことだが。
さて、その面白いものとは。なんや、そんなことかいなと笑われそうだが、右斜面の微妙な二重構造である。上半分ではわかりにくいが、下半分では尾根が二重になっているのがはっきりとわかる。手前のほうが三上から登る登山道の尾根、向こうのほうが私が正面尾根と呼んでいる雌山経由の尾根である。この重なりが普通の晴天の日にはほとんど見えない。それが見えたということである。
たとえば雪が降った後などに、もっと右から見れば、それぞれはっきり分かれて見える2つの尾根が、ここから見ると、それも普通の晴れの日に、得も言われぬ間隔で並んで見えた。それだけの話である。
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大樹の陰

地蔵さん道路を三上山に向かって走るとき、昨日の住宅地は左側(北東側)、きょうのこの場所は右側(南東側)ということになる。田んぼが広がり昔ながらの細い道が続く。昨日の場所なども、住宅地の開発で様子が一変したが、以前はこのような雰囲気のところだった。
道路は車一台がやっと。めったにやってはこないけれど、絶対来ないという保証はない。うっかり迷い込んだが最後、無事脱出するまでははらはらどきどき。その代り自転車や歩きの場合は天国だった。ひょいと角を曲がるとこんな大木が立っている。夏の暑い日など、その下を通り抜ける何秒かの時間が涼風を感じる至福の時間だった。
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