地名の怪

田んぼのふちにコスモスが咲いていた。電柱が逆光で目立つけれどもまあエエか。国道477号を兵主大社の方から近江八幡のほうへ向かう。家棟川を越えてゆるーく右へ曲がったあたり。右側に家庭菜園風の農地が広がる。その一角である。ここも市境は日野川かと思っていたら、その農地が終わったところに市境の標識が立っている。要するに日野川の手前も200mほどは近江八幡市だということ。いま、現地に立ってもそこがなぜ市境なのか、納得できるものは何もない。考えられることは市境が確立した当時、そこを日野川の本流が流れていたのではないかということぐらいである。
地名のことはそれぐらいにして、以前は、といっても私が三上山を撮りだした30数年前の話だが、この農地は風景が単純で梅林などもあって(レンズの長さが違うので、山の大きさが違うが、遠くの山との重なりはほとんど同じである)まとまった風景だった。もう1枚、おまけ。写真になりやすく、中主の野田といえば、ここへ来るのが定番だった。これは家庭菜園の端(カメラの後ろが家庭菜園)。ごちゃごちゃ感のないところである。
写真ステージ 「近江富士」
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