若桜物語・6

「蔵通り・寺通り」とある細い小路へ入る。少し行くと門構えの立派な屋敷が目に入る。門が小路に面して下り、敷地の塀が長い。写真は門の前がたまたま空き地になっており、そこへ入って撮ったもの。画面を横切るマンホールがある道(クリーム色)が小路である。門扉が空いており、中をのぞくと住人不在の雰囲気である。けっして荒れているわけではないが、人気は感じられないという不思議な雰囲気である。
小路へ戻ると、どこから出てきたのかの事務員風の女性が、重そうな荷物を提げて歩いていく。こういう風景が珍しく感じるぐらい人がいない。たとえばきのうの駅前通り、走っている車もいない、人もいない。メイン通りの仮屋通り然りである。時刻はまだ9時前後、児童・生徒はいないにしても、通勤の人ぐらいはいてもよさそうだと思うのだが。
写真ステージ 「近江富士」
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