晩秋・5

国道477号兵主大社南交差点から家棟川の方へ100mあまり走ったところ。地図で見ると野洲市五条と六条との境あたり、素人目には区別はできない。国道沿いにちょっとした空き地があり、石灯籠が立っていたりするかと思えば、農機具の小屋があったり、一部が畑になってたりする。まあそんなところで、トータルとして何なのだといわれるとよくはわからない、そんなスペースがある。以前から気になっていたが、今回初めて車を止めた。
そんな中で、今回はちょっとした畑を前景に持ってきた。いまごろ急に何やねと言われそうだけど、1993年月の写真である。片や初夏のレンゲ畑、片や秋の家庭菜園。あまり雰囲気が違い過ぎて、理解してもらえないかもしれないが、前景を捨てて遠くの山を見比べると、20年前と今とで、その組み合わさり方が似ているのがお分かりいただけよう。三上山の右後ろが石部の阿星山である。ざっと見ただけでは組み合わさり方は新旧両者同じに見える。さらには画面左端のぼこんとした山、これが田中山だが、その右に見える遠くの山も両者ほとんど同じに見える。ただし100%一致するかといわれると微妙なずれがあると言わざるを得ない。
結局何が言いたかったのか。20年前のレンゲ畑が、標題写真の大豆畑の向こうあたりの田んぼだったということである。今年5月の撮影をもう1枚。
写真ステージ 「近江富士」
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