ふさがれた展望

旧野洲川南流跡地に開かれた「びわこ地球市民の森」(この三上山日乗では勝手に「地球の森」と呼んでいる)。国道477号、通称浜街道の”JAおうみんち”から約1Kmほど北西へ進んだところで、旧南流が大きく右に曲がっていたところである。
樹木が多く見通しがきかない他の場所に比べて、ここは広々とした展望に恵まれていた。木製の橋が架かり、 ずっと遠くに三上山が見えた(2010年6月撮影)。私はこの風景に特に愛着を持っていた。江戸時代の画家、谷文晁が三上山を描いた場所を求めて、一旦はここがその場所ではないかと考えた場所だった。(別項・谷文晁が見た三上山・その後、京都外大教授H氏のアドバイスなどがあり、現在では栗東市六地蔵だと考えている)。
その大きな空間に学習施設と大型遊具が設置された。橋からの展望はふさがれご覧のとおり。人間が住めば景観は変わる。私が住んでいる家も風景を破壊した。しかし、今の場合、なぜこの場所なのか。樹木に囲まれた狭い空間でもよかったのではないか。標題写真は橋から40mほど右へ移動した場所から見た大型遊具。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

