鏡山のそっくりさん

昔の愛東町角井峠へ行こうとして市ケ原というところへ迷い込んだ。住宅の切れ目が所々にあって、そこから三上山が見えた。頂上の角度が非常に大きな横に長い山が左右に見える。右は鏡山のはずだが、はて左は何だったか。視界を広げてみると右の方に比叡山も見える。先ほど「永源寺」とあるガイドに従って、左へ曲がった。この道をそのまま進めば東光寺の麓、私が勝手に愛東高原と呼んでいるルートを通って、愛知川の右岸へ出て永源寺へ向かうのだろう。大体の位置はよみがえってきたけれど、山の組み合わせは初めてのような。夢を見ているような場所だった。
もう1度走りなおして、道順だけをきっちり覚えて、帰ってから左の横に長い山をカシミールで読んでみた。何と雪野山だった。何や、雪野山か。こいつには悩まされる。日野の正法寺山から見たときは三上山のそっくりさんに見えた。おかしいなと思いつつだまされてしまった。あの時はこんなに横に長くはなかった。それが今日はどうだ。鏡山のそっくりさんである。
写真ステージ 「近江富士」
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