夏の河床

快晴の冬の日に撮りたくなる場所である。真夏のいま、比良は見えない。おかげで冬には全く目が行かない横に並ぶ妙光寺山(三上山の右下、木の上に見える低い山)や、天山(その右で妙光山よりちょっと高い山)が気になるから不思議である。その右手前、近く大きく見えるのが十二坊。中腹に小さく見える建物が十二坊温泉だろうか。
川の流れの先、増水すると水がぶつかるところに年代の異なる地層が見える。もう1つ下流の甲西中央橋付近では象の足跡化石が出ている。おそらくこの茶色の地層にも、こういう宝が隠れているのだろう。右上の白い雲につられてカメラを上へ向けてしまったが、失敗だった。こういう雪のない時こそ、大事なのはこの地層ではなかったか。もっと左へ寄ってレンズを伸ばす。この際十二坊は関係ない。次の機会には考えてみよう。
写真ステージ 「近江富士」
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