高みへ

昨日の写真と同じじゃないかとおっしゃるはず。そういわれても仕方がない。しかし私としては右・鏡山、左・雪野山のコンビに対して、三上山がほんの少しだけ高くなっていることを見てほしい。実は昨日、市ヶ原住宅案内図を見てもらった。しょうもないものを見せるなと思われた方もいらっしゃるはず。そういう方には辛抱してもらって、真ん中下方に見える「現在地」と、そこから右上へしっかりした道が伸びているのを見てほしい。
実はこの道、山手へ向かって結構勾配がきつい。これを上ったらどこへ行くのか。どうせ森の中へ入るのだろうが、その手前まで行けてもかなりの高さが稼げるはず。まっすぐの上り勾配。気をよくして上っていったが・・・ウン?。道路が閉鎖されている。最近獣害のためにこのような封鎖はよく見るが、ちょっとしっかりしずぎている。「開けたら閉めろ」という例のガイドもない。ということで、それ以上進むこと能わず。そのゲートの前から撮ったのが今日の標題写真という勘定。いずれにしても大した話ではない。以上前座。問題はこれから。
帰ってからもう一度地図で周辺を確かめてみた。と、例の角井峠への入り口が500m足らずのところにあるのである。何やこんなに近かったのか。入り口に溜池があってそこから夕陽を撮った。たしか『近江富士遊々』に収録しているはず。本を取り出して確かめて見た。ちゃんと写っている。この写真でいえば、前方の森の向こうが標題写真の撮影地(道路が閉鎖されていたところ)ということになる。撮影は1997年2月。そして解説文には、----冬の夕日に、残雪の田が紫色に染まる。三上山の左が雪野山、右が鏡山・・----とある。この山の並びは初めてだと思っていたが、前景が違うだけで、すでに20年前に撮っていたのである。そのころ我が家にはPCはなかった。カシミールなんて夢のまた夢。山の並びは国土地理院の地形図だけが頼りだったはず。それをどうひねくり回していたのか。それすら思いだせない。
写真ステージ 「近江富士」
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