山が動いた

昨日の撮影場所から県道(旧国道161号)を琵琶湖大橋の方へ進むと、琵琶湖側に大型店舗が並ぶようになる。状況がわからない人から見れば、その向こうがすぐ琵琶湖であることはほとんど感じられない。しかし注意して見ているとところどころ建物の間から琵琶湖が見える。当然対岸に立つ三上山はすぐそこに見えそうだが、そうは問屋は下ろさない。真正面に見えるのは近江八幡の長命寺あたり。その上、長命寺山の頂上が三上山とよく似ているから、うっかり見ていると見間違ったりする。肝心の三上山はどこへ行ったのかと探すと、何と、湖岸線沿いの彼方。何でこんなことになるのかと地図を見ると、なるほどそうか。真野川のデルタに沿って湖岸線がぐんと湖上へ張り出しているのである。
昨日と今日、2枚の写真を見比べてみると、左端に同じ建物が見える。右端にも同じ建物が2つ。だからこと対岸に関してはほとんど同じところへカメラを向けていることになる。それらの建物に対して三上山だけが勝手に右に動いいる。この2枚は何も狙ったわけではない。ピエリ守山店の建物を木で隠そうとしただけだが、偶然このような写り方をしていた。風景の見え方の不思議さである。
写真ステージ 「近江富士」
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