夕日に映える

爽やかに晴れ上がった春の日の夕方、写っている道は南桜集落から旧甲西町へ向かう県道27号旧道である。御神神社前から旧甲西町へ向かうとき、以前はいったん南桜集落の中へ入り、この道経由で旧甲西町へ向かっていた。その旧道沿いの斜面に植えられた数本の桜が、最近ぐんと成長してきれいな花をつけるようになった。バイパスを通るたびに気になっていたが、旧道へ入る面倒くささが先に立ち、ついつい素通りしてしまうのが常だった。
このときは夕日の美しさに引き寄せられたのだが、現場に立ってみるとワイド(標題写真)と望遠との2種類の絵が可能な場所だった。もちろん両方のアングルを撮ってきたのは言うまでもないが、さて実際に使う段になってどちらをとるか。あれこれ悩んだ末ワイド版を使うこととした次第。
その理由は2つ。
1.望遠版では桜の向こうの住宅が引き寄せられてその明るい壁が目立つこと。
2.同じく望遠版で、花が陰影を失い全体にべたっとダンゴになって見えること。
皆さんはどう考えられるだろうか。両者比較
写真ステージ 「近江富士」
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