2本の砂嘴

大津市雄琴北の高台である。眼下に琵琶湖が広がる。右側からウサギの耳のような砂嘴が2本。どちらも雄琴川が作ったものである。察するに手前の方が1本目、その後沖の2本目に切り替えられた。いま3本目がさらに右の方へ曲げられている。私が出会ったころは3本目だったと思うが、今のような堤防はなく、砂地の中を細く琵琶湖へそそいでいた。
さて、その高台、下を走る国道161号を走っていて気がついた。奥のほうに住宅地が開発されて道路ができていることなど気がつかない。がむしゃらに正面突破を試みた。ほとんどが更地で道路もはっきりしていなかった。昼間なら工事人に怒鳴り飛ばされそうなところだが、日の出前後の時間帯は無人だった。そして撮った写真(1997年1月撮影)を『近江富士遊々』の表紙に使った。
標題写真はその2本の砂嘴だが、手前に住宅が建って撮りにくくなっている。手前の先端にネットで囲いが作られている。何をしているのだろうか。
写真ステージ 「近江富士」
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