鯉のぼり

毎年、4月終わりから5月初めのこの時期になると、中主幼稚園裏手の畦道に鯉のぼりが並ぶ。幼稚園の子供のために立ててはいるのだろうが、どこが主体で動いているのかは分からない。ポール1本を立てるにも大がかりな仕事だから、そう簡単な話ではない。
この鯉のぼりが私の写真に残っているいちばん古いものが、1993年の撮影。午前中に撮りに行ったが風がなく、午後もう一度撮りなおしに行った記憶がある。旧中主町さざなみホールから兵主大社への県道32号が開通した直後で、電柱も並木もない裸の道に沿って立てられていた。いまはこの道路と直角方向の畦道に立ち、幼稚園などの建物が建ったため、距離も自由にならず風景が限定される。その上、田植え時期と重なるから邪魔になってはとの思いもあって、自由なポジションがとりにくい。このときもカメラを構えていて気がつけば、田植え機が農道へ入ってくるところ。大慌てで脱出したことは言うまでもない。
写真ステージ 「近江富士」
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