林相の変化

先日、古武士(桜の木)のルーツを確かめるのに、昔のフィルムを引っ張り出して見直していたときに、撮っていないと思い込んでいた写真が出てきた。写真集『四季近江富士』で、倒立版を使って以来そればかりが前へ出て正立版は撮っていないと思い込んでいたものである。考えてみればおかしな話で、倒立版だけを撮って、正立像を撮らないということはあり得ない。出て来て何の不思議もない写真だった。
で、現在の状況と比較してみようと出かけてみた。田植えのあとを想像して出かけていったが、肝心のところは水は入っていはいるが田植えはまだという、中途半端な状況だった。右側に農道が1本できたこと。左側の民家に外塀ができてたことと、左端の例の大きな倉庫など、数え上げれば変化は大きいが、最大の変化は三上山の林相の変化だらう。30数年前、この山の斜面は人間の手できっちり管理されていたとこが見える。そのころ、絶対ありえない夢として、この山が全山紅葉したら・・・などと考えたこともあったが、今その兆候が始まりかけている。
写真ステージ 「近江富士」
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