光条

夕日が低い、きれいに整備された畝が横からの光で浮き立つ。といっても午後3時半過ぎの撮影である。日没までには小一時間の余裕がある。夏ならばまだ影がないぐらいの時間帯である。おなじみ三上の農地、バイパス予定地のふちに立って、幸いにも生き残った風景を見ているところ。
さあ、この風景がバイパスが完成した時にはどうなっているのか。道路そのものには無関係であったとしても、すぐ横の場所が影響を受けないはずはない。バイパスは高架だという。百歩譲って、一切この風景が変化しなかったとしても、早い話がこの光、低い夕日が高架の長い影を落とすはず。それを思うとき、いまのこの光条が大切に思えてくるのである。
写真ステージ 「近江富士」
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まだまだ甘い

「新生橋」、思い切った名をつけたものだ。戦後の一時期、小説か何かで使われたような名である。橋の名といえば、川の名をそのまま使うか、土地の名が一般的。新生橋なんて名はそうある名前ではない。こういう名前はこの橋が古くなった時に困るんだな。諸行無常、すべてのものは古くなる。今の毎日放送ラジオは、開局当時「新日本放送」といった。すごい名前やなと思っていたら、いつの間にか「毎日放送」に変わっていた。
さて、名前はともかくここからの写真はつらい。ご覧のように左側にでかい倉庫が見える。どないしようもない。今までは左側を外して、さわらぬ神にたたりなしでやって来た。しかしこういうことをやっていると、記録としての意味がないことが分かってきた。”こういうものがここにあった”という話が出来ないのである。やはり、邪魔なものでも写さなければ。
と思ってよく見ると倉庫の向こうに鉄塔が1本見える。左はずれのものは知っていたが。と拡大してみると、何と倉庫の手前に立っている。しかもそこから延びる電線が川を横断しているのである。知らなかったなー。まだまだ甘い。
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広い流れ

三雲、横田橋の下流である。さすが距離が遠い分だけ甲西大橋あたりからと比べて、比良山は高く大きく見る。比良山があまり小さくならないのに比して、三上山が小さくなったためだが。信楽へ抜ける途中のアセボ峠あたりの山中から流れ出てくる荒川の河口。今年の9月、荒川流域を歩いていて偶然発見した場所である。ずっと以前にもこのあたりへ来たような気がするが、しっかりした風景は見つからなかった記憶がある。ひょっとしたら別の場所だったのかもしれない。
夏に来たときには、堤防に生えている大きな木に苦労したが、いまはそれは葉を落とし、絵を作るのにはずいぶん楽になっていた。とはいえ、この木さえなかったら、もっと大きな風景が撮れるのにと愚痴の一つも言いたくなる場所に生えていることは違いはないのだが。
それと甲西大橋・甲西橋からとの大きな違いは、水面の左右の広がり。前二者にこの広がりはない。取水のためだろうか、ここに堰があって流れがせき止められているためである。
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甲西橋から

ここ2,3日の寒波で比良が白い。比良をバックにとなるとやはり野洲川線上ということになる。湖南市甲西大橋。右岸に甲西北中学がある。歩道が両側にあり、自由に動くことができ撮りやすい場所だった。旧甲西町内でこの野洲川線上の橋は5橋あるが、この橋はもっとも下流にある。ために三上山は大きく写るが相対的に比良は小さくなる。それはどうしようもない条件であるが、そのほかにも難しい条件がある。
たとえば川の流れ。野洲川はその時その時の条件によって川の流れが移動する。今それはいちばん右へ寄ってかなりになる。たとえばここは周囲の風景を勘案して一番落ち着いた場所だが、今ここは干上がったままである。流れのほどよいところを探すと鉄塔が2本現れて門構えを作る。その上に1号バイパスが農道とクロスするところで大きな口を開ける。いろんなマイナス条件をあれやこれやとなだめすかしながらの結論が標題写真というところである。
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甲西大橋から

ここ2,3日の寒波で比良が白い。比良をバックにとなるとやはり野洲川線上ということになる。湖南市甲西大橋。右岸に甲西北中学がある。歩道が両側にあり、自由に動くことができ撮りやすい場所だった。旧甲西町内でこの野洲川線上の橋は5橋あるが、この橋はもっとも下流にある。ために三上山は大きく写るが相対的に比良は小さくなる。それはどうしようもない条件であるが、そのほかにも難しい条件がある。
たとえば川の流れ。野洲川はその時その時の条件によって川の流れが移動する。今それはいちばん右へ寄ってかなりになる。たとえばここは周囲の風景を勘案して一番落ち着いた場所だが、今ここは干上がったままである。流れのほどよいところを探すと鉄塔が2本現れて門構えを作る。その上に1号バイパスが農道とクロスするところで大きな口を開ける。いろんなマイナス条件をあれやこれやとなだめすかしながらの結論が標題写真というところである。
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鳥の写り方

裸の木にスズメ(だと思うが)が10羽ほどとまっていた。足を止め、カメラを構えて2,3歩近づいた。それがいけなかった。ワッと逃げ出した。慌ててボタンを押し続けたが、写っていたのは2枚だけだった。
標題写真がその1枚目である。拡大写真で見てもらおう。右の3羽はかろうじて鳥に見えるが他は野球ボールのように見える。次に2枚目。左下の1羽を除いて残りの3羽は野球のボールのように写っている。結局、2枚で合計9種類の像が写っているが、大別して3つのグループに分けられる。
最初が球形に写っているもの。鳥は真正面または真後ろから見ると円形に見える。羽ばたきが速くて羽が写らない場合、鳥の姿はボールに写るということだろう。
第2のグループは羽が写っているもの。これは問題なく鳥だと認められる。注意してみると、羽は下を向いているか上を向いているかどちらかである。たまたまこうなったといってしまえばそれまでだが、これは羽が止まった状態である。鳥の羽は上下に往復運動している。運動の両端では必ず止まる。この瞬間にシャッターが合うと羽は写る。
最後、第3のグループは球形に短い柄がついたように見えるもの。1枚目の左端、2枚目の右端がそれである。羽は水平で速く振れている。大部分は写らないが根元だけが写ったのだろう。本来は球形に写る条件だが、近い場合はこのように柄のように写るのだろう。
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竹が伸びた?

同じ場所から、4,5年前に撮った記憶がある。もう少し山が見えやすかった気がする。調べてみようかと前の写真を探したが、どうしても見つからなかった。何かにつながると芋づる式に探し出せるのだが。といっても要するに竹が少し伸びたかどうかぐらいの問題だとは思うが。
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太鼓判やね

新幹線の上流側、ネムの木である。ちょっと傾いているぞ。広い河川敷にたった1本で立っている木である。ひょっとしてと心配になる。公園で管理されている木だから、これだけ傾いたら、「キケン注意」ぐらいの表示もあるだろうし、周辺への立ち入りも禁止するだろう。これぐらいの傾きは大したことはないのだろう。もともと傾いていたことも考えられるし。
ということで、以遠撮ったのを探してみた。一番近かったのが2016年5月。山の写りかたはかなり違うが、木そのものは意外と同じように撮れていた。念のために2枚並べて。これなら大丈夫。太鼓判やね。
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