バイパス工事

この工事は何というのかな。建設現場でよく見る風景だけど、正式な名称は知らない。バイパス工事は妙光寺の地蔵さん道路で立体的な姿を見せてきている。野洲高のグランド裏でもハイピッチ。いよいよ当地近く、三上の農地でも作業が始まるらしい。だんだん撮影範囲が狭まっていく。
工事現場の風景である。正面奥に見える山は妙光寺山。並ぶ木枠、左側に続くのは道路の端であることは分かるが、対になって右側に並んでいるのは、反対側の端というのではなさそう。黙って見ておればいいのだけど、こういうのが不思議に気になる。難儀な性分である。
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高さが変える

もう1枚同じ森を。ただしいちばん右の固まりを隠した。立っている木の幹1本1本が透けて見える。それだけならこんなイメージになるだけで変わりばえがしないのだが、少し後退して光善寺川の堤防に上りかけると木の見え方が変わってくる。それが標題写真である。田んぼが広がり、山が高くなる。ふと文晁の絵を思いだした。もちろん書いている場所は基本的には違うのだが、田んぼに対する木の見え方はまさにそのままである。実際に上った高さはどれぐらいだったろうか。きのう見てもらった東海道線を撮ってからまだ少し上ったが、たかだか2,3mほど。高さが風景を変えたのである。
以前、文晁が描いたと考えられる栗東市六地蔵東海道沿いの風景を使って、文晁の絵を作ってみた。山がマッターホルンのように見えて手におえなかったのだが、文晁の前景をかぶせるとそこそこの絵になったのが不思議だった。文晁も少し高いところから描いたようである。
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冬の森

黒く沈む冬の森のそばに遠く三上山が見える。野洲市長嶋神社の森のはずれである。(地図によると地名は長島、神社名は長嶋となっている)。実はこの写真、東海道線の堤防下からで、本体の森は線路の反対側にある。このように鉄道線路や道路によって参道や森の一部が分断された例は随所に見られる。今の場合など、分断は東海道線開通の時期のはず。100年を越えてまだこのような森が残されていること。地域の人々の神社への並々ならぬ思いを感じる。
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見下ろす

視界が高い。明富中学の背後、旧野洲川南流の堤防上からの風景である。旧天神橋跡に近い。橋は撤去され、跡地は平坦な道路になっているが、堤防だけは昔の姿をとどめている。どういうわけかわからないが、この間500mほどが、旧堤防上を一般道が通過する。絶えずクルマを気にしながらの撮影で面倒くささはあるが、高みから見下ろす風景は他の場所からとは一味違った雰囲気を感じさせてくれる。
整備された畝の間に水が溜まって強い線を見せる。農道の右に見る建物は、田んぼの中のところどころに建っている。農業用水の調整をしているのではないかと思うが、詳しく確かめたことはない。
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丘の上に立つ

びわこ地球市民の森、旧南流跡地左岸。右手の丘の上にケヤキの木が立つ。この木も印象が強く風景の目印になる木だった。このあたりも以前は両側を高い堤防で固められていたはずだが、この木はその時代の遺産だろう。これは2009年4月の撮影。標題写真より撮影場所が近く風景は異なるが、公園設営と同時に造成されたと思われる地域の墓地が目立っていた。いまはそれもどこかへ隠れてしまった。
あとほんの少し位置を左へずらすと新たに設置された遊具が目立ってくる。以前は見渡すばかりの芝生広場だったが。
◆けさの日の出。7時06分。一面に薄雲が広がっている。これ以上曇らなければ何とかなりそう。7時12分。日の出。手前の屋根と山の斜面との交点あたりから。もう1枚おまけ。
2月04日(立春の日)の日の出は7時41分だった。そのあと12日で約30分早くなった。これが我が家の立春である。以上で日の出のお遊び終了。
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暗い谷間

南善房の庫裏の前、帰り支度をしていた時に、ホイッスルの音が聞こえて来た。そういえば何かアナウンスの音も。時計を見たら午前10時。ケーブルの発車らしい。見れば杉木立の影が何とも暗い。こんなので見えるのかな。上がってきたケーブルは肉眼でも見落とすぐらい。今まで2,3度撮った記憶があるがこんなに暗くはなかったはず。もっと夏の太陽が高いときだったのか。これでケーブルが写っていますといっても笑われるのが落ち。
それと水平線。昨日の撮影場所と大きな違いはない。でもここから見て、その傾きで悩んだことはない。現に、ケーブルの駅の屋根に見える避雷針は鉛直に立っている。無理に傾けて撮っているわけではないが、湖岸線は水平に見える。
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傾く湖岸線

難しい場所である。カメラは間違いなく水平に構えているのだが、対岸の水平線は傾いて見える。何本か見える電柱や高圧線鉄塔は(右の方に見える桜の木に半分隠れている1本)を除いてすべて鉛直に立っている。にもかかわらず対岸の線は左が上がって見える。対岸の草津烏丸半島から赤野井湾にかけての湖岸線が右の方が手前に出っ張り左が奥へ凹んでいるのである。それを少し標高が高い当地から見るとこのように左が上がっているように見えることになる。
雄琴の風見公園も同じようなことが起こる。あずま屋や照明灯のポールを鉛直に置くと対岸の湖岸線は右上がりに写る。撮影場所の標高。標題写真の坂本が150m。雄琴の風見公園が115m。多少の違いはあるが、両者高台であることは違いない。
◆けさの日の出。7時15分。木の間がチカッと光る。7時16分。斜面の外側が光りだす。日の出(7時16分)。
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グランドから

大津市堅田・天神川河口の「堅田なぎさ運動公園」。グランドの中から外側に生えるメタセコイヤ。いつかも書いたが1970年代の末ごろ、日の出の撮影によく通ったところである。淡い記憶で確たるものではないが、当時ネットが身長より高く、それが邪魔になってグランドからは撮影ができなかったような気がする。今は野球用のグランドになっているが、当時はテニス用ではなかったか。そしてこのメタセコイヤ。これも記憶にない。そういう意味で、なんとなく新しいところで撮っているような思いである。
今画面を見直して、右端に1本、ぎりぎりのところに立っているのに気がついた。切ろうかと思ったが、切ればまた妙なことになるし。まあエエか。
◆けさの日の出(7時22分)。画面が白くなった(赤みがなくなった)。冬型が強まっているらしい。最初のチカッ(7時21分)。
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