期間限定

この風景ばかりは時機を失すると使えなくなる。期間限定の風景である。地域によっはて随分前後するようだが、三上山周辺では田植えはGWと相場が決まっている。普段はひと気の見えない農道も、この時ばかりは軽トラが並び人が忙しげに動く。
風景が冬から春に一変するのも田んぼに水が入るこの時期。天地が急に明るくなり、逆さ富士が姿を見せる。日暮れとともにカエルの合唱が始まる。
実は、きのう見てもらった草津市山寺町の「不思議な農地」。5月2日に、春の風景を求めていったのだがが、何や冬の風景(2014.01.29撮影)とあまり変わっていないなと感じたのが正直なところ。田んぼに水が入っていなかったのがその最大の理由。おそらく今ごろは、春バージョンに衣替えしているだろう。
写真ステージ 「近江富士」
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不思議な農地

JR草津駅から山手のほうへ直線道路で2Km弱の場所である。そこにL字型に曲がる金勝川を2辺として、他の1辺を草津川、最後の1辺を新幹線で囲まれた長方形の農地がある。長辺が900m、短辺が700mのこの土地は、よほどの土地勘がないと入ることが不可能な場所だった。私も過去30数年、何度か近くまでは行きながら、ここへ入ったのは、今年の2月が最初、今回が2回目だった。
その土地に草津駅からの道路がつながった。まず1枚(写真1・下左)。金勝川にかかる打合橋から草津駅方面を見たところ。駅周辺の高層ビルが見える。右折する白い車は旧東海道から出てきて草津駅方面へ向かうところ。もう1枚(写真2・下右)。打合橋を渡って農地内に入ってきたところ。クルマの前の最高点が打合橋である。金勝川の堤防にシルバーの車が見える。
写真2の撮影場所に立って、90度右を向くと標題の写真の風景が広がるという勘定。イヤー、回りくどい話だった。オマケに消防車の前部・・・を。火事ではないのだろう、のんびり走っていたから。
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合流地点

草津川と金勝川との合流地点である。北東側から金勝川が、南東側から草津川が流れ込み草津川となって琵琶湖へそそぐ、その合流点である。こう書くと草津川に金勝川が合流するようだが、現場を見るとそうでもない。ほぼ50:50の対等合併。名前だけが草津川が残ったというところだろうか。上の写真でいうと車が渡っている橋が金勝川に架かる橋、草津川は画面右側から流れ込んでくる。
昨日も述べたように金勝川は昨年秋の台風で大きな被害を受けた。それに対し、草津川は私が知る範囲ではそこまでの被害はなかったらしい。合流直前の両者の表情が対照的である。草津川はナノハナが真っ盛り、一方金勝川は荒れた河床が丸見えである。もう1枚、金勝川右岸から合流地点鼻先を見たところ。向こう側、日が当たっているのが草津川。
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金勝川

金勝川と草津川の合流地点あたり。今年の2月に行って以来、春になって風景が変わっているかと行ってみた。国道1号、「うばが餅」の交差点から山手へ向かう。金勝川の橋が開通しGoogle Mapでは未開通の状況になっている)、何んの苦労もなくエリアに入ることができた。2月に来たときは、まだ工事中で旧東海道を経由してクランク軸状に折れ曲がらなければいけなかったところである。
これは新しく開通した打合橋のたもと。工事車が走っているのが新しく開通した橋。金勝川の右岸畔から上流を見ているところである。カメラの左後ろには乗園寺という大きなお寺がある(画面右に見えている車の横が標題写真の撮影場所)。
昨秋の台風被害の修復工事2014年2月の状況。ほぼ同じ場所、現在(2014年5月)の状況。この部分に関しては落着した感じだが、上流部分についてはまだまだ道遠しの感。
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エンドウ

家庭菜園のあちこちでこのようにワラを吊るしたエンドウのガイドが見られる。これも昨日の鯉のぼりと同じで、ポールの列が山に対してどちらに向くかで撮りやすいか撮りにくいかが決まってくる。これなんかは正直言って撮りにくい。ポールの列を真横から見ることになるからである。
ここは野洲市三上、山の姿としては一等地。それに加えて雲一つない快晴、5月の太陽に屋根が光る。そんなことに負けて撮っては見たが、空中に見える高圧線など、難儀な場所だ。
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鯉のぼり

さあ5月だ、鯉のぼりだ。この時期になると中主幼稚園の近くの農地に鯉のぼりが上がる。園舎の窓から見えるのだろう。子供たちが喜ぶ様子が目に見える。
それはいい、しかし撮る立場からすると、なかなかの難物になる。カメラの方向に対して、鯉が横に並ぶのである。田んぼを挟んでの対応になるから、距離が自由にとれない望遠を使うと山は大きくなるが、鯉のぼりは2,3本しか入らない。
鯉のぼりを立てる立場からすると、農道沿いか、畦道沿い、そうでなければ道路沿いということになる。たとえばこれは1993年の撮影。整備されて間なしの県道沿いに立っている。今年の鯉のぼりの線と直角方向に立っており、農道上を自由に距離を取れたから、山が小さくなるのを我慢さえすれば、鯉のぼりの大きさは自由に調節でき遠近感もつくれた。20年も昔の話で、道路に並木もなければ電柱もない、いやそれどころか幼稚園もなければさざなみホールもない。鯉のぼりの天国だった。
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