広い田んぼ

旧野洲川北流は守山市今浜町で新川という支流を分けて琵琶湖へそそいでいた。湖岸道路沿いのホテル・ラフォーレ琵琶湖は2つの川に挟まれた三角州に建っていることになる。標題写真の撮影場所は、ラフォーレ琵琶湖から新川沿いの美崎公園を挟んだ南東側の田んぼの一角である。以前は現場へ行くには農道に頼るしかなかったが、去年だったか、一昨年だったか、新川沿いに新しい道路が開通し楽に行けるようになった。
手前を横切る農道。画面中央に守山市環境センター。左端の森の中を湖岸道路が走るが写真では見えない。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


広い田んぼ

きのうの場所から直線距離で800m余右前へ移動した。昨日中景に見えていた環境センターの森は左手に見えカメラには入ってこない。幸い右手にある集落のはずれが画面右端に入ってくる。これがなかったら、本当の田んぼばかり、広いばかりが取柄でほかには他には何もないところである。
この写真を撮ったのが一昨日(11日)、この時期の田んぼの風景は時間単位で変わるから、今ごろはひょっとしたら収穫が終わっているかもしれない。
写真ステージ 「近江富士」
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広い田んぼ

野洲川放水路河口の南西側、旧野洲川南流までの間は広大な農地が広がる。クルマで走っていても周囲が田んぼばかりで、自分が今どこにいるかがわからない。これで農家の方はどうして自分の田んぼを見分けるのか。我々素人にはわからないサインがあるのだろうが。そんな中で稲刈りが終わったあぜ道に藁束が数本束ねて立てられていた。格好の前景にはなるが場所の証明にはならない。そんなことでこの場所も湖岸に近いほうとしか言いようがない。
中景の横に長い森は守山市環境センター、左端に白い建物と煙突が見える。バラ園が併設されていて、花のシーズンには賑わう。その向こうの三上山が春の写真かと見まがうようにかすんでいた。
写真ステージ 「近江富士」
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消えたビル補遺

野洲川左岸、中山道野洲川橋下流。野洲市市街地の対岸に当たる。このあたり野洲川左岸は栗東市か守山市というのが常識であるが、この野洲川橋から1つ下流の近江富士大橋までは、どういうわけか左岸も野洲市ということになっている。
見えているアーチ橋は水道の送水管、わかりにくいがその奥に野洲川橋という構図である(橋脚が2種類見える。白が水道橋、黒が中山道橋)。実はこの写真は1か月ほど前の8月半ばに撮ったもので、「ビルが消えた」の補遺編といったところである。空の様子が何となく秋っぽくいつもの夏空とは異なる。これを書いているいま(9月11日朝)も、TVが「上空の寒気の影響で…」と、北海道石狩地方への特別警報発表を報じている。
話が横へそれた。対岸に見える赤い重機が「消えたビル」があったところ。こうしてみるとビルの有無にかかわらず、その気になれば絵になるところである。にもかかわらずこの構図の写真はほとんどない。今考えるとこの2つの橋(野洲川橋・近江富士大橋)の間はビルがあってダメだと決め込んでいたように思う。堤防上の道路で、車の離合ぎりぎり、歩道なし。この悪条件が重なっていることにもよるが。
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消えたビル補遺

野洲川左岸、中山道野洲川橋下流。野洲市市街地の対岸に当たる。このあたり野洲川左岸は栗東市か守山市というのが常識であるが、この野洲川橋から1つ下流の近江富士大橋までは、どういうわけか左岸も野洲市ということになっている。
見えているアーチ橋は水道の送水管、わかりにくいがその奥に野洲川橋という構図である(橋脚が2種類見える。白が水道橋、黒が中山道橋)。実はこの写真は1か月ほど前の8月半ばに撮ったもので、「ビルが消えた」の補遺編といったところである。空の様子が何となく秋っぽくいつもの夏空とは異なる。これを書いているいま(9月11日朝)も、TVが「上空の寒気の影響で…」と、北海道石狩地方への特別警報発表を報じている。
話が横へそれた。対岸に見える赤い重機が「消えたビル」があったところ。こうしてみるとビルの有無にかかわらず、その気になれば絵になるところである。にもかかわらずこの構図の写真はほとんどない。今考えるとこの2つの橋(野洲川橋・近江富士大橋)の間はビルがあってダメだと決め込んでいたように思う。堤防上の道路で、車の離合ぎりぎり、歩道なし。この悪条件が重なっていることにもよるが。
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知らぬ間に

今年の展覧会期間中(2日~7日)は、大気の状態が不安定でよく雨が降った。特に夕方、雷を伴う強い雨に悩まされた。さいわい美術館から駐車場までの道では降られることはなかったが、閉館間際や帰途の車中、カサがあっても歩けないほどの雨に見舞われた。
これはそんな日の翌朝(9月5日朝)、先ほどまで降っていた雨が止んで、山の中腹で発生した雲が斜面を上っていく。刈入れが終わった田んぼが濡れそぼり、水がたまっている。場所はおなじみ、我が家から新幹線をくぐった野洲市三上の田んぼの中。美術館への途次、数枚の中の1枚。正直なものでこれで美術館到着がいつもより約10分遅れた。
写真ステージ 「近江富士」
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知らぬ間に

「イネが実ってきた」などと書けば、何を間抜けな、稲刈りの真っ最中ではないかといわれそう。実はこの写真、8月27日、展覧会の準備の合間にちょこっと飛び出して撮ってきたものである。季節の動きは速い。一週間展覧会にかかりきりになっている間に稲刈りの時期になっていた。
もっともこれは展覧会に限ったことではなく、何かの都合で一週間分ぐらいを撮りだめしておくことがある。これが最後のほうになると使えないことが多い。季節がずれてしまうのである。
ここは取付道路笠原口信号から笠原町のほうへ入った、車の離合がやっとの道路。田んぼの中に2本足の電柱が見える。遠くの集落は中町。中央の森は若宮神社、光っている屋根は教信寺かと思われるが詳しくはわからない。
写真ステージ 「近江富士」
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命ありて

5教室合同写真展、昨日(9月7日)、さあ最終日と意気込んだが、最初の1時間はほとんど来場者なし。なるほど日曜日というのはそんなもんか。10時半ごろからにぎやかになり、夕方まで、普段ならいったん空白の時間が生じる正午前後も途切れることはなかった。
そんな中で珍客を2例。
正午過ぎ、本館からの渡り廊下ガラス壁の外で小鳥が舞い落ちるのが見えた。行ってみるとスズメより小さな鳥がガラス下部のタイルの上でじっとしている。ガラスにぶつかって落ちたものらしい。ガラスの外と内とはいえ、いつ逃げるかと遠巻きにしていたが、逃げる様子もないのでガラスいっぱいまで近寄る。と、羽をバタバタして10数cm下の敷石の上へ落ちてしまった。そうして4,5分、首を左右に動かしたかと思うと、さっと飛び去って行った。
で、終わりだと思っていたら、数分して誰かがさっきの鳥がまた来ているという。見れば本館に近い敷石の上でじっとしている。それから数分、元気に飛び立ったと思ったら、また反対側のガラスにぶつかって…、でも今度は墜落せず木があるほうへ飛び去った。ガラスばかりのところへ迷い込んだ小鳥の受難録。
2時過ぎ、歌手の山本慎也さんがやってきた。2,3年前、「琵琶湖さすらい」のCDを出すにあたって、ジャケットに三上山の写真を使わせてほしいと電話してきたのがきっかけで、ときどきやってくる。PRに一曲・・・とのリクエストに「歌う」という。まさかギャラリーでというわけにはいかないから、2階の休憩室で熱唱(無量林佳子さん撮影)。ちなみに「琵琶湖さすらい」には各フレーズごとに各所から見える三上山が出てくる。写真集『三上山まんだら』に触発されたものという。全国ネットのカラオケにもUPされているとか。もう1枚おまけ。
写真ステージ 「近江富士」
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