夏到来

一見して川の流れとその向こうの川岸に見えるがそうではない。見えている水面は目川池、その向こうが金勝川の堤防である。カメラの位置を基準にしていえば、金勝川は画面右外から流れてきて、目の前を右から左へ横切った後、大きく左へ90度向きを変え、画面左外を後方へと流れ去る。おそらく想像してもらえないと思うが、見えている堤防は左岸、その上に見ている樹木は右岸外側のもの、その間を川が流れていることになる。
ここも前回冬に来た時の写真が残っていた。家を出る前に前回の写真を確かめて出たわけではない。三上山をベースに風景を見ると結局同じものになるということらしい。いいのか悪いのか。比べてみると冬の方がレンズが若干短いようだ。山がはっきり見えるから多少短くてもよいと判断したのだろう。夏の今、冬と同じアングルで撮れば、山の存在が怪しくなるだろう。この写真でも、木に隠れて怪しいのだから。
写真ステージ 「近江富士」
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