バイパス工事

1月のある日、三上の農道にトラックが3台止まっており、作業服姿の男性何人かが立ち話をしていた。見かけない風景で、何をやっているのかなと思って通り過ぎた。いま考えれば、それが三上の農地でのバイパス工事の始まりだった。11月20日にレポートした妙光寺での現場から700mほどしか離れていないのだから、やってきても当たり前だが、実際に始まってみるとやはりとうとう来たかという思い。
この農地は一辺が400m余りで、「田」の字型の正方形である。四辺は、三上山側が三上の集落、反対側が新幹線。かたや野洲川と並行に県道504号、野洲高側にその旧道。新しいバイパス予定地は、そのど真ん中を斜めに横切る。標題写真は中央の農道の十字の地点から三上山を見たところである。左右に横切る農道の向こう、パイプが重ねておかれているところがその予定地である。右側は黄色の重機から手前まで。私が定点としていた左右の農道は完全にアウト。写真を撮るには少なくとも重機よりさらに前へ出なければならなくなる。もしバイパスが土盛りになれば手前は100%アウトになる。
念のため付近のスナップを何枚か。標題写真で左右に伸びる農道の左手から。高圧線鉄塔が目障りで、従来は敬遠していた場所だが、耕されている畝の向こう、黄色の部分がバイパス予定地である。中央の農道を黄色の重機のところまで進んで、右後ろを振り返ったところ。画面左、奥へ伸びる線がバイパスの左端。重機の後ろから左へ伸びる線が標題写真で左右にクロスしている農道。この三角形が完全にアウトになる。もう1枚。左右の農道を右へ、2本の線の交点付近から振り返ったところ。左下に農道が見え、奥に先ほどの重機が見える。
写真ステージ 「近江富士」
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