山の駅

高島市新旭町を南北に走る県道559号(かつての国道161号・いまは高島バイパスが161号になっている)に熊野本という小さな交差点がある。そこを山手へ折れると航空自衛隊饗庭野分屯基地に突き当たる。我々一般人がどこまで入れるのかもわからないし、何となく近寄りがたく入ったことはなかった。ところが昨秋清水山城址へ上ったとき、新旭森林スポーツ公園の案内板に自衛隊までの道路に「道の駅」があることを知りほんとかと驚いた。にわかに信じられなかったが、地元の案内板に明示されているのからまんざら嘘ではないだろう。
その気になって地図を調べてみた。そこへ行くまでにつづら折りがあって標高も結構高い。カシミールで読んでも「見える」という。すくなくとも確率はゼロではない。どこでみたのか今となっては記憶が怪しいが、近くに展望台まであるという。よし行ってみよう、これで見えなかったら、あきらめるしかない。
およそこのあたりだというところに確かにあった。入り口に木の柱が2本立っていて、中にはちょっとした広場があって車が2台止まっていた。「山の駅」だというが、まあ早い話が簡易駐車場だ。ワシが見たのは間違いなく「道の駅」だったがな。でも最近怪しなったから・・・。展望台も確かにあった。しかし木が茂っていて展望は利かない。もっとも普通の人は琵琶湖の一部が見えればそれでいいわけで、こんなところから三上山を見ようという変人はいない。木があろうとなかろうと関係はないのだろう。
標題写真は自衛隊への突き当り近く、立派な石垣に囲まれた草原からのもの。山の駅の案内板には「一の木戸」とあったから、清水山城の一部だったのだろう。標高250mほど、昨日の写真の撮影場所(麓の農地)が120mぐらいだから130mも高い。その分、後ろの金勝山系が伸び上がってくる。写真を撮る立場からするとそれがつらいところ。ついでにもう1枚。つづら折りが終わってから山の駅までの間から。山そのものの見え方は標題写真と変わらない。この日はとにかく見にくかった。
写真ステージ 「近江富士」
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